爆走令嬢アンナの「規格外」な無双劇 〜婚約破棄され失恋しましたが、私の物理(拳)でどうにかします〜

ダークグレーの髪がふわりと揺れ、長い前髪から除く鋭い緑の目がカイル君を捕らえる。

「授業中に土下座って……お前ほんとに王族かよ、カイル」

呆れたように息を吐くシェイド君。

というか、待って、待って。シェイド君なんて言った?お、王族とか聞こえたような…。

「だって……アンナさんに失礼なこと、しちゃったし…」

「声もデカすぎ。周りビビってたし、本当にあれが第二王子か?なんて囁かれてたぞ……」

「ご、ごめん」

カイル君がシュンと肩を落とす。

なんか……めっちゃ子犬みたい〜〜!
そ、それよりも!

わたしは気を取り直して、カイル君に尋ねる。

「え、えっと……王族って、カイル君が?だ、第二王子?」

「ん?そうだよ?」

「え゙っ?!」

ド直球に聞いてみると、肯定の返答が返ってきて思わず硬直。

わ、わたし、王子になんてことをしてしまったの……?!?!し、知らなかった……もしかして、家とか潰されちゃう…?
お父様お母様ごめんなさい。

心の中で大慌てで整理して、両親に土下座をしているとカイル君が「おーい」とわたしの顔の前で手を振った。