わたしは手のひらに乗った紙切れをそっと開いた。
紙切れには、『5』という数字が書かれていた。
「では、一番から順に行くぞ〜。『1』の番号が書かれてあったやつは中央へ」
ザック先生がそう言うと、隣に座っていた女の子が立ち上がった。
―――リリィだ。
リリィはスタスタと演習場の中央へと歩いていく。
それと同時に、もう一つの影が動き出した。
睫毛の影が落ちたきれいな緑の目が特徴の男子。
髪は少し癖のあるダークグレー、長い前髪が時折目にかかっている。
男子の中では身長が高めで、きっちりと制服を着こなしている。
彼を一言で表すのなら、クール&ミステリアスだ。
……で、誰だっけ?
わたしの記憶では、少なくともAクラスにこんな雰囲気の男子はいなかったはずだ。
きっと、この学期からAクラスに来たのだろう。
「みんな、見えやすいところに移動していいぞ……では、今から対戦を始める。リリィ・マセマティカ、シェイド・ブラッドレイ。それでは、始めっ!」
ザック先生がそう言うと、向かい合って立っていた二人はペコリとお辞儀をして、同時に「お願いします」と言った。
わたしは先生の指示を聞いて、最前線に座っていたセルシアちゃんに近づいて隣りに座る。
「アンナさん!……この対戦、どっちが勝つと思いますか?」
わたしに気がついたセルシアちゃんが、そう尋ねてくる。
「わたしはリリィが勝つと思うよ!リリィ、めっちゃ強いからさ」
わたしが笑顔でそう言うと、セルシアちゃんもニッコリと微笑む。
そして、わたし達二人は距離をおいて呪文を唱える両者を固唾を呑んで見守った。
紙切れには、『5』という数字が書かれていた。
「では、一番から順に行くぞ〜。『1』の番号が書かれてあったやつは中央へ」
ザック先生がそう言うと、隣に座っていた女の子が立ち上がった。
―――リリィだ。
リリィはスタスタと演習場の中央へと歩いていく。
それと同時に、もう一つの影が動き出した。
睫毛の影が落ちたきれいな緑の目が特徴の男子。
髪は少し癖のあるダークグレー、長い前髪が時折目にかかっている。
男子の中では身長が高めで、きっちりと制服を着こなしている。
彼を一言で表すのなら、クール&ミステリアスだ。
……で、誰だっけ?
わたしの記憶では、少なくともAクラスにこんな雰囲気の男子はいなかったはずだ。
きっと、この学期からAクラスに来たのだろう。
「みんな、見えやすいところに移動していいぞ……では、今から対戦を始める。リリィ・マセマティカ、シェイド・ブラッドレイ。それでは、始めっ!」
ザック先生がそう言うと、向かい合って立っていた二人はペコリとお辞儀をして、同時に「お願いします」と言った。
わたしは先生の指示を聞いて、最前線に座っていたセルシアちゃんに近づいて隣りに座る。
「アンナさん!……この対戦、どっちが勝つと思いますか?」
わたしに気がついたセルシアちゃんが、そう尋ねてくる。
「わたしはリリィが勝つと思うよ!リリィ、めっちゃ強いからさ」
わたしが笑顔でそう言うと、セルシアちゃんもニッコリと微笑む。
そして、わたし達二人は距離をおいて呪文を唱える両者を固唾を呑んで見守った。



