爆走令嬢アンナの「規格外」な無双劇 〜婚約破棄され失恋しましたが、私の物理(拳)でどうにかします〜

セルシアちゃんが帰ってきたと思って、開いていたカーテンから顔をだす。

「おかえりなさ〜い……って、どうしたの?」

部屋に入ってきたセルシアちゃんは、いつもと違い、どんよりとした雰囲気をまとっていた。

「うわ〜ん!アンナさ〜ん!」

わたしを見るなり、小さな子供のようにわたしに飛びついてきたセルシアちゃん。

「だ、大丈夫っ?」

「どうしましょう……私、私、クラスがAクラスに落ちていましたの!叱られてしまいます…もう最悪ですうぅぅ!」

今まで涙を我慢していたのか、わっと泣き出すセルシアちゃん。

「大丈夫!わたしなんて魔力が殆どないから絶対にSクラスには上げてもらえないと思うし……きっと同じクラスだよ!またSクラスに上がれるようにこの学期で頑張ろう?」

言いながら、自分の胸にもその言葉が突き刺さる。

「けれど、わたし……」

モゴモゴと口籠るセルシアちゃん。

「なら、私のクラスを一緒に見に行ってくれない?一人では見に行きたくないの」

本心ではないけれど、セルシアちゃんの手を取って立ち上がらせた。

手を握ったまま、わたしたちは部屋を出る。