爆走令嬢アンナの「規格外」な無双劇 〜婚約破棄され失恋しましたが、私の物理(拳)でどうにかします〜

パンケーキの上には、ふわふわのホイップクリームととろけるアイスクリーム。
ベリーが使われたジャムに堂々と乗った大粒のいちご。
その上から最高級の蜂蜜とチョコレートソースがとろり。

「リ、リリィ…本当に食べていいの?」

「そのために注文したのよ?さっきからお腹の音しか耳に入らないわ」

リリィは少し呆れたような顔をしながら、即答する。

「なら遠慮なく……いただきます!」

わたしはナイフとフォークを握りしめ、喜びと緊張に震えながらパンケーキに入刀した。

ぱくりと一口食べると、口の中でふわふわとしたパンケーキが溶けるようになくなった。

「んんんんん!おいしいいいい!」

美味しすぎて思わず声が漏れ出た。

「うるさいわよ、アンナ」

「すっっっっっごく美味しい!美味しすぎて今まで積み重ねてきた筋肉が溶けそう」

「筋肉が溶けたら異常よ」

リリィの口から冷静なツッコミが飛んでくる。

「リリィ!!食べてみて!」

わたしはそう言うとベリージャムが乗った一切れをフォークで刺し、リリィの口元に差し出した。

「……ん、ありがとう」

ぱくりと食べたリリィはそう言った。

「本当、アンナは強いのにスイーツに目がないわね」