雪の音色に包まれて

雪音(ゆきね)
『…家の都合で、遠い国へ引っ越すことになったの。』

氷月(ひづき)
「そんな…!お別れなんて嫌だよ!」



雪音(ゆきね)
『私だって寂しいよ…大丈夫、氷月(ひづき)くんはもう孤独じゃないから。』

氷月(ひづき)
「大丈夫じゃないよ!僕はずっと雪音(ゆきね)さんに救われてきた!雪音(ゆきね)さんがいなくなったら…。」

雪音(ゆきね)
『ありがとう…それは嬉しいけど…成長したあなたなら見えるはずよ。』

氷月(ひづき)
「…何が見えるっていうの…?」

雪音(ゆきね)
『少しでいい…周りに目を向けてみて?氷月(ひづき)くんを想う人は、身近にいるかもしれないよ?』

氷月(ひづき)
「……?!」

このときの僕は、あまりのショックで雪音(ゆきね)さんの言葉が耳に入ってこなかった。