「……あのさ」
千聖くんはわたしの身体に回していた手を離し、わたしの肩にその手を置いた。
「園田さんを助けたいっていう気持ちは立派だけどさ。園田さんを助けようとして愛理が怪我したら何の意味もないだろうが。気を付けて。マジで。本当に。頼むから」
わたしの両肩を掴んでお説教する千聖くんは苦い薬でも飲まされたような顔をしている。
「うん……助けてくれてありがとう。ごめん」
わたしはしゅんと項垂れた。
もうちょっと速度を落として階段を下り切る。
マンションの前の通りを走り、『ひまわり公園』に向かう。
黒い鞄を持ったサラリーマンを追い越して、お喋りしている中学生の間を走り抜け、ひたすら足を動かす。
ぜえ、はあ。
息が上がる。
耳の横に心臓が移動したみたいにバクバク鳴る。
喉からヒューヒューと壊れた笛のような音がしている。
急げ、頑張れ、わたし!!
絶対に絶対に、あんな未来を現実にしちゃダメ!!
気持ちとはうらはらに、だんだん走る速度が落ちていくわたしを見て、千聖くんがわたしの手を掴んだ。
「えっ」
いきなり手を掴まれてびっくりした。
「おれが引っ張ったほうが早いだろ」
「う、うん……ごめん」
「いいよ」
体力のないわたしの手を引っ張って、千聖くんはぐんぐん先へ進んでいく。
汗だくになって走り、走り、やっとわたしは目当ての公園の前に着いた。
千聖くんはわたしの身体に回していた手を離し、わたしの肩にその手を置いた。
「園田さんを助けたいっていう気持ちは立派だけどさ。園田さんを助けようとして愛理が怪我したら何の意味もないだろうが。気を付けて。マジで。本当に。頼むから」
わたしの両肩を掴んでお説教する千聖くんは苦い薬でも飲まされたような顔をしている。
「うん……助けてくれてありがとう。ごめん」
わたしはしゅんと項垂れた。
もうちょっと速度を落として階段を下り切る。
マンションの前の通りを走り、『ひまわり公園』に向かう。
黒い鞄を持ったサラリーマンを追い越して、お喋りしている中学生の間を走り抜け、ひたすら足を動かす。
ぜえ、はあ。
息が上がる。
耳の横に心臓が移動したみたいにバクバク鳴る。
喉からヒューヒューと壊れた笛のような音がしている。
急げ、頑張れ、わたし!!
絶対に絶対に、あんな未来を現実にしちゃダメ!!
気持ちとはうらはらに、だんだん走る速度が落ちていくわたしを見て、千聖くんがわたしの手を掴んだ。
「えっ」
いきなり手を掴まれてびっくりした。
「おれが引っ張ったほうが早いだろ」
「う、うん……ごめん」
「いいよ」
体力のないわたしの手を引っ張って、千聖くんはぐんぐん先へ進んでいく。
汗だくになって走り、走り、やっとわたしは目当ての公園の前に着いた。

