イケメン兄弟はわたしに夢中!?〜幼なじみが家族になった〜

「失礼します!!」
 開いたままの扉から、何故か春川さんが飛び込んできた。
 春川さんはバドミントン部だ。
 家庭科クラブには全く関係ない。
 いまはバスケ部の千聖くんと同じように、体育館にいるべきなのに……どうしたんだろう?
「どうしたの?」
 先生が、他の生徒たちが、突然入ってきた春川さんに困惑している。
「すみません、ちょっと、そこにいる来見さんに話があるんです」
 息を切らした春川さんは家庭科室に入ってきて、わたしの近くに立った。
「大変よ。わたしもついさっき聞いたんだけど、成海くんが階段から落ちたんだって」
「……えっ?」
 さあっと、顔から血の気が引くのがわかった。
 嘘だ。
 だって、そんな夢、わたし、見てないのに!!
 わたしは慌てて先生の許可を取り、ランドセルを背負って家庭科室を飛び出した。