「…………ふふ」
なんとも無防備で可愛らしい寝顔を見て、自然と笑みが溢れる。
っと、ダメダメ。
わたしは彼を起こしに来たんだから。
「千聖くん。朝だよ。遅刻するよ。起きて」
もう一度呼びかけながら強めに揺さぶると、長い睫毛がぴくりと動いた。
ゆっくりと瞼が開く。
わたしと目が合うや否やその目は一瞬で見開かれ、千聖くんが跳ね起きた。
あ、ぶつかる、と思う暇もなく。
ごがっ、という鈍い音と共に顎に衝撃が走り、瞼の裏に火花が散った。
運動神経が良ければとっさに身を引くこともできたのだろうけれど。
そんなこと、鈍いわたしには不可能だ。
「~~~~~っ」
千聖くんは頭頂部を、わたしは顎を押さえ、二人して悶絶する。
「……なんで愛理がいるんだよ」
頭を片手で押さえたまま、千聖くんは怪訝そうな顔をした。
「麻弥さんに起こしてほしいって頼まれて……」
涙目で顎を摩る。
「……ったくもう……」
千聖くんはため息をついて、ベッドから下りた。
「……怒ってる?」
「いや。びっくりしたし、痛かったけど。怒ってはない。起きられなかったおれが悪いんだし……もう行って。着替える」
「うん」
着替えの邪魔にならないように、わたしは退散した。
なんとも無防備で可愛らしい寝顔を見て、自然と笑みが溢れる。
っと、ダメダメ。
わたしは彼を起こしに来たんだから。
「千聖くん。朝だよ。遅刻するよ。起きて」
もう一度呼びかけながら強めに揺さぶると、長い睫毛がぴくりと動いた。
ゆっくりと瞼が開く。
わたしと目が合うや否やその目は一瞬で見開かれ、千聖くんが跳ね起きた。
あ、ぶつかる、と思う暇もなく。
ごがっ、という鈍い音と共に顎に衝撃が走り、瞼の裏に火花が散った。
運動神経が良ければとっさに身を引くこともできたのだろうけれど。
そんなこと、鈍いわたしには不可能だ。
「~~~~~っ」
千聖くんは頭頂部を、わたしは顎を押さえ、二人して悶絶する。
「……なんで愛理がいるんだよ」
頭を片手で押さえたまま、千聖くんは怪訝そうな顔をした。
「麻弥さんに起こしてほしいって頼まれて……」
涙目で顎を摩る。
「……ったくもう……」
千聖くんはため息をついて、ベッドから下りた。
「……怒ってる?」
「いや。びっくりしたし、痛かったけど。怒ってはない。起きられなかったおれが悪いんだし……もう行って。着替える」
「うん」
着替えの邪魔にならないように、わたしは退散した。

