六年生が五年生のクラスに行くのは、なかなかにハードルが高い。
田沼くんたちと直接話をしたいんだけど、どうしたものか。
ウダウダ悩んでいるうちに昼休憩時間になった。
元気な子は昼食を終えた後、体育館や校庭に行って身体を動かす。
でも、わたしはそんな活発な子じゃないので、教室でダラダラと時間を潰すのが日常だ。
大抵、わたしの話し相手は菜摘ちゃん。
菜摘ちゃんとは去年から同じクラスになったんだけど、不思議なくらいに気が合う。
くだらない話をしていても楽しいし、彼女と一緒にいると沈黙も気にならない。
でも、予知夢のことは言えなかった。
菜摘ちゃんなら信じてくれるかもしれないけど……信じてもらえなかったときのことを考えると悲しいもん。
だから、わたしは予知夢のことは言わず、「優夜くんが同級生にいじめられるんじゃないかと心配」とだけ話した。
「じゃあ様子を見に行ってみようよ」
菜摘ちゃんは当たり前のようにそう言った。
「えっ。行くの?」
「うん。六年生が五年生の教室に行っちゃダメなんてルールはないでしょ?」
わたしが戸惑っているうちに、菜摘ちゃんはさっさと教室を出ていった。
「待って!」
わたしは慌てて後を追った。
菜摘ちゃんは階段を下りて、五年生の教室の前の廊下をずんずん進んでいく。
廊下では何人かの生徒たちがグループを作って会話している。
この光景は、どこも同じだった。
『5年3組』のプレートがついた教室を通り過ぎて、優夜くんが所属する4組に着いた。
教室の後方で優夜くんが三人の生徒たちと会話している。
ちなみに相手は全員女子。
今日も優夜くんはモテモテらしい。
田沼くんたちと直接話をしたいんだけど、どうしたものか。
ウダウダ悩んでいるうちに昼休憩時間になった。
元気な子は昼食を終えた後、体育館や校庭に行って身体を動かす。
でも、わたしはそんな活発な子じゃないので、教室でダラダラと時間を潰すのが日常だ。
大抵、わたしの話し相手は菜摘ちゃん。
菜摘ちゃんとは去年から同じクラスになったんだけど、不思議なくらいに気が合う。
くだらない話をしていても楽しいし、彼女と一緒にいると沈黙も気にならない。
でも、予知夢のことは言えなかった。
菜摘ちゃんなら信じてくれるかもしれないけど……信じてもらえなかったときのことを考えると悲しいもん。
だから、わたしは予知夢のことは言わず、「優夜くんが同級生にいじめられるんじゃないかと心配」とだけ話した。
「じゃあ様子を見に行ってみようよ」
菜摘ちゃんは当たり前のようにそう言った。
「えっ。行くの?」
「うん。六年生が五年生の教室に行っちゃダメなんてルールはないでしょ?」
わたしが戸惑っているうちに、菜摘ちゃんはさっさと教室を出ていった。
「待って!」
わたしは慌てて後を追った。
菜摘ちゃんは階段を下りて、五年生の教室の前の廊下をずんずん進んでいく。
廊下では何人かの生徒たちがグループを作って会話している。
この光景は、どこも同じだった。
『5年3組』のプレートがついた教室を通り過ぎて、優夜くんが所属する4組に着いた。
教室の後方で優夜くんが三人の生徒たちと会話している。
ちなみに相手は全員女子。
今日も優夜くんはモテモテらしい。

