四日後の朝は、スマホのアラームが鳴る前に目を覚ました。
「……最悪だ」
むくりと起き上がり、苦々しい気持ちで呟く。
今日見た夢は、英語のロゴの入った水色のTシャツを着た優夜くんが田沼くんたちにいじめられて、泣いている夢。
いじめられていた現場は学校の階段、踊り場。
優夜くんは田沼くんたちに悪口を言われたり、突き飛ばされても泣かなかった。
でも、ランドセルにつけたキーホルダーを取り上げられ、目の前でぐしゃぐしゃに潰されたのを見て、とうとう泣いてしまう。
――優夜くんを泣かすなんて許せない……!!
心の中で怒りの炎が激しく噴き上がる。
その炎は全てを焼き尽くしそうになったけれど、わたしは落ち着けと自分に言い聞かせた。
落ち着け、冷静になれ。
まだこれが予知夢かどうかは決まっていないし、予知夢だったとしたら、絶対に回避しなきゃいけない。
とすれば、ここで問題だ。
これを千聖くんを報告するかどうか。
報告すれば当然、千聖くんは怒り狂うだろう。それこそ、わたし以上に。
「ぶっ飛ばす」という宣言通り、本当に田沼くんたちを殴るかもしれない。
それは駄目だ。
千聖くんが「暴力男」のレッテルを張られてしまう。
どんな事情があるにせよ、年下の男子に暴力を振るうなんて最低だと、クラスメイトたちも千聖くんを冷たい目で見るだろう。
そんなの嫌だ。
暴力を振るう千聖くんなんて見たくないし、皆に嫌われる姿も見たくない。
決めた、今日見た夢のことは千聖くんには話さない。
わたしが一人で解決してみせる!
「……最悪だ」
むくりと起き上がり、苦々しい気持ちで呟く。
今日見た夢は、英語のロゴの入った水色のTシャツを着た優夜くんが田沼くんたちにいじめられて、泣いている夢。
いじめられていた現場は学校の階段、踊り場。
優夜くんは田沼くんたちに悪口を言われたり、突き飛ばされても泣かなかった。
でも、ランドセルにつけたキーホルダーを取り上げられ、目の前でぐしゃぐしゃに潰されたのを見て、とうとう泣いてしまう。
――優夜くんを泣かすなんて許せない……!!
心の中で怒りの炎が激しく噴き上がる。
その炎は全てを焼き尽くしそうになったけれど、わたしは落ち着けと自分に言い聞かせた。
落ち着け、冷静になれ。
まだこれが予知夢かどうかは決まっていないし、予知夢だったとしたら、絶対に回避しなきゃいけない。
とすれば、ここで問題だ。
これを千聖くんを報告するかどうか。
報告すれば当然、千聖くんは怒り狂うだろう。それこそ、わたし以上に。
「ぶっ飛ばす」という宣言通り、本当に田沼くんたちを殴るかもしれない。
それは駄目だ。
千聖くんが「暴力男」のレッテルを張られてしまう。
どんな事情があるにせよ、年下の男子に暴力を振るうなんて最低だと、クラスメイトたちも千聖くんを冷たい目で見るだろう。
そんなの嫌だ。
暴力を振るう千聖くんなんて見たくないし、皆に嫌われる姿も見たくない。
決めた、今日見た夢のことは千聖くんには話さない。
わたしが一人で解決してみせる!

