引っ越しの翌日、わたしたちはみんなで郊外のショッピングモールに行った。
「これから子どもたちも大きくなるわけだし、もっと大きい車に買い替えようかな」
助手席に麻弥さんを、三人の子どもを後部座席に乗せたお父さんは、車を運転しながら呟いていた。
「みんな見たいものが違うだろうし、一時間後に集合しましょう。気になるものや、買いたいものがあれば後で教えてちょうだい」
賑やかなショッピングモールに着いてすぐ、麻弥さんがそう言った。
「はーい」
わたしたちはそれぞれバラバラの方向に散った。
わたしは三階にある雑貨屋を見て回った。
サマーセールという派手なポップが目につく店に入り、ガラス細工や小物を眺める。
それから、百均の店をぶらぶらと歩き、本屋で新刊の漫画をチェックする。
一通り見て回り、本屋を出ようとしたところで、入口近くの本棚の前にいる千聖くんに気づいた。
どうやら彼はゲーム雑誌を見ているらしい。
「千聖くん」
声をかけると、千聖くんはこちらを見た。
ゲーム雑誌を畳んで本棚に戻す。
「愛理も本屋にいたんだ」
「うん。でも、もういいかなって、出ようとしてたところ」
「行きたい店があるのか?」
「ううん。別に。暇だからぶらぶらしてただけ」
「おれも。一緒に回る? おれも特に行きたい店とかないけど、なんか、適当に」
「うん」
「じゃあ行こう」
千聖くんが歩き出した。
わたしも彼の後に続いて歩き出す。
靴屋の前を通り過ぎ、しばらく歩いたところで千聖くんがわたしを見た。
ショッピングモールのキラキラした派手な電飾が、彼の茶色い髪を複雑な色に染めている。
「これから子どもたちも大きくなるわけだし、もっと大きい車に買い替えようかな」
助手席に麻弥さんを、三人の子どもを後部座席に乗せたお父さんは、車を運転しながら呟いていた。
「みんな見たいものが違うだろうし、一時間後に集合しましょう。気になるものや、買いたいものがあれば後で教えてちょうだい」
賑やかなショッピングモールに着いてすぐ、麻弥さんがそう言った。
「はーい」
わたしたちはそれぞれバラバラの方向に散った。
わたしは三階にある雑貨屋を見て回った。
サマーセールという派手なポップが目につく店に入り、ガラス細工や小物を眺める。
それから、百均の店をぶらぶらと歩き、本屋で新刊の漫画をチェックする。
一通り見て回り、本屋を出ようとしたところで、入口近くの本棚の前にいる千聖くんに気づいた。
どうやら彼はゲーム雑誌を見ているらしい。
「千聖くん」
声をかけると、千聖くんはこちらを見た。
ゲーム雑誌を畳んで本棚に戻す。
「愛理も本屋にいたんだ」
「うん。でも、もういいかなって、出ようとしてたところ」
「行きたい店があるのか?」
「ううん。別に。暇だからぶらぶらしてただけ」
「おれも。一緒に回る? おれも特に行きたい店とかないけど、なんか、適当に」
「うん」
「じゃあ行こう」
千聖くんが歩き出した。
わたしも彼の後に続いて歩き出す。
靴屋の前を通り過ぎ、しばらく歩いたところで千聖くんがわたしを見た。
ショッピングモールのキラキラした派手な電飾が、彼の茶色い髪を複雑な色に染めている。

