イケメン兄弟はわたしに夢中!?〜幼なじみが家族になった〜

『おれもさっき母さんに言われた。二人で相談して、言うタイミングを合わせてたんだろうな』
『なんて返事したの?』
『いいよって。おれも優夜も』
『同居が上手くいったら、お父さんたち結婚するのかなあ』
『多分な』
『わたしと家族になるの、抵抗ない?』
『ないよ。ジロさんを思う存分撫でられるじゃん』
『猫目当てかーい!!』
 わたしはツッコミを入れて、『ズコーッ』と派手に転んでいるウサギのスタンプを押した。
 ジロさんは半年前、近所の公園に捨てられる予知夢を見て拾った猫だ。
 現場に到着したとき、ジロさんは入れられていた段ボールから逃げ出していた。
 ジロさんを探すのは千聖くんも優夜くんも手伝ってくれた。
 ちなみにジロさんと名付けたのは千聖くん。
 目つきが悪くて、ジロって睨んできたから、ジロさん。すごく単純な名前だ。
『そっちはどうなの? おれと家族になるの抵抗ない?』
『千聖くんと一つ屋根の下かと思うとドキドキしちゃうかな』
 語尾にはハートマークをつけてみた。もちろん冗談だ。
 冷たい目をしたウサギのスタンプが千聖くんの返事だった。
『冗談ですごめんなさい』
 土下座しているクマのスタンプを返す。