イケメン兄弟はわたしに夢中!?〜幼なじみが家族になった〜

「~~っ。走るからには一位取りたいだろ!」
「うんうん、そうね、その通りねー。ところで、借りもののお題は何だったの?」
「クラスメイトだよ」
「ああ、なるほど。それで千聖が選ばれたわけね。良かったわね、千聖。たくさんいるクラスメイトの中から選んでもらえて」
「幼馴染だから、頼みやすかったってだけだろ。そんなことよりさあ。二人とも、いつ結婚するんだよ」
 からかわれたお返しとばかりに、千聖くんは質問した。

「えっ!?」「へっ!?」
 麻弥さんとお父さんは同時にすっとんきょうな声を上げて、その顔をトマトよりも赤く染めた。

「な、何を言い出すんだ千聖くん」
「け、結婚なんてそんな」
 二人は面白いくらいに狼狽えている。

「そうだよ、お互い子どもがいるわけだし、そう簡単には……」
「いや、おれらを言い訳にしなくていいからさ。したいんならとっとと結婚すれば?」
「だ、だから違うのよ千聖、わたしたちは本当にそういう関係じゃ……」
 必死で言い訳する麻弥さんを見て、千聖くんは呆れたように肩を竦めた。