運動会。
それは運動音痴のわたしにとって、テストよりも嫌な学校行事だ。
わたしは運動会が行われる前日にてるてる坊主を作り、ついでにネットで見つけた雨乞いのダンスを踊ってみた。
でも、そんな努力も虚しく、運動会当日はいっそ清々しいほどの快晴だった。
朝食を食べ終えて玄関の扉を開けると、リュックを背負った千聖くんと優夜くんがわたしを待っていた。
「おはよう、愛理ちゃん」
「おはよ。晴れたな。残念ながら雲一つない快晴だ」
わたしが切実に雨を願っていたことを知っている千聖くんは空を指さし、面白がるように笑っている。
「おはよう……うん。晴れたね」
「? 何だよ、ノリ悪いな。そんなに嫌なのか? それとも体調が悪い?」
からかうような笑みを浮かべていた千聖くんは、一転して心配そうな顔になった。
「いや、体調は悪くないし、いたって元気なんだけど……なんていうか。ちょっと気になる夢を見たんだよね」
「気になる夢? 何だよ、どんな夢?」
「誰かが怪我をしたりする夢でも見たの?」
優夜くんも心配そうに尋ねてきた。
「ううん、そうじゃなくて……わたしと千聖くんが手を繋いで走る夢。なんだよね」
夢の中で、千聖くんはわたしの手を引っ張って走りながら笑っていた。
それも、すごく楽しそうに。
あんなに楽しそうな顔されたら……ちょっと意識してしまう。
「多分、借りもの競争のときの夢なんじゃないかな。ほら、わたし、借りもの競争に出場するから、お題に合うのが千聖くんだったんだと思う」
「ふーん。そりゃ面白い」
千聖くんはにやっと笑った。
それは運動音痴のわたしにとって、テストよりも嫌な学校行事だ。
わたしは運動会が行われる前日にてるてる坊主を作り、ついでにネットで見つけた雨乞いのダンスを踊ってみた。
でも、そんな努力も虚しく、運動会当日はいっそ清々しいほどの快晴だった。
朝食を食べ終えて玄関の扉を開けると、リュックを背負った千聖くんと優夜くんがわたしを待っていた。
「おはよう、愛理ちゃん」
「おはよ。晴れたな。残念ながら雲一つない快晴だ」
わたしが切実に雨を願っていたことを知っている千聖くんは空を指さし、面白がるように笑っている。
「おはよう……うん。晴れたね」
「? 何だよ、ノリ悪いな。そんなに嫌なのか? それとも体調が悪い?」
からかうような笑みを浮かべていた千聖くんは、一転して心配そうな顔になった。
「いや、体調は悪くないし、いたって元気なんだけど……なんていうか。ちょっと気になる夢を見たんだよね」
「気になる夢? 何だよ、どんな夢?」
「誰かが怪我をしたりする夢でも見たの?」
優夜くんも心配そうに尋ねてきた。
「ううん、そうじゃなくて……わたしと千聖くんが手を繋いで走る夢。なんだよね」
夢の中で、千聖くんはわたしの手を引っ張って走りながら笑っていた。
それも、すごく楽しそうに。
あんなに楽しそうな顔されたら……ちょっと意識してしまう。
「多分、借りもの競争のときの夢なんじゃないかな。ほら、わたし、借りもの競争に出場するから、お題に合うのが千聖くんだったんだと思う」
「ふーん。そりゃ面白い」
千聖くんはにやっと笑った。

