「愛理ちゃん、春川さんと成海くんのこと、気になる?」
「えっ」
わたしの視線に気づいたらしく、菜摘ちゃんが聞いてきた。
「う、ううんっ、別に。仲が良さそうだなあって思っただけだよ」
「……本当に思ったのはそれだけ?」
わたしの心の奥底まで見通そうとするかのように、菜摘ちゃんは、じいっとわたしを見つめた。
「前から気になってんだけど、愛理ちゃんって成海くんのこと好きなんじゃないの?」
「そりゃもちろん、好きだよ。幼馴染だし。幼稚園からずっと一緒だったし」
「そうじゃなくて、一人の男の子として」
「まさか、そんなことないよっ」
わたしは大慌てで手を振った。
「あっ、春川さんが成海くんの肩に触った」
「えっ」
菜摘ちゃんの言葉を聞いて、わたしはまた千聖くんたちのほうを見た。
春川さんに肩に触られても、千聖くんは嫌な顔一つせずに微笑んでいる。
「二人とも、あんなに楽しそうに、なんの話をしてるんだろうね。愛理ちゃんはあの二人を見て、胸がモヤモヤしたりしないの?」
……実はすごくモヤモヤしてる。
でも、それはきっと、大事な幼馴染を取られちゃ嫌だっていう、自分勝手な独占欲のせい。
さすがにその感情を表に出すほど、わたしは幼稚でも恥知らずでもない。
もし千聖くんが春川さんのことを好きになって、付き合うっていうなら、わたしは幼馴染として笑顔で祝福しなきゃ。
シンデレラになれなかった『村人C』は、お姫様と王子様の幸せを願わなきゃ、だよね。
「そんなことないよ。それより運動会のことだけどさ――」
菜摘ちゃんはまだ何か言いたそうだったけれど、わたしは無理やり話題を変えた。
「えっ」
わたしの視線に気づいたらしく、菜摘ちゃんが聞いてきた。
「う、ううんっ、別に。仲が良さそうだなあって思っただけだよ」
「……本当に思ったのはそれだけ?」
わたしの心の奥底まで見通そうとするかのように、菜摘ちゃんは、じいっとわたしを見つめた。
「前から気になってんだけど、愛理ちゃんって成海くんのこと好きなんじゃないの?」
「そりゃもちろん、好きだよ。幼馴染だし。幼稚園からずっと一緒だったし」
「そうじゃなくて、一人の男の子として」
「まさか、そんなことないよっ」
わたしは大慌てで手を振った。
「あっ、春川さんが成海くんの肩に触った」
「えっ」
菜摘ちゃんの言葉を聞いて、わたしはまた千聖くんたちのほうを見た。
春川さんに肩に触られても、千聖くんは嫌な顔一つせずに微笑んでいる。
「二人とも、あんなに楽しそうに、なんの話をしてるんだろうね。愛理ちゃんはあの二人を見て、胸がモヤモヤしたりしないの?」
……実はすごくモヤモヤしてる。
でも、それはきっと、大事な幼馴染を取られちゃ嫌だっていう、自分勝手な独占欲のせい。
さすがにその感情を表に出すほど、わたしは幼稚でも恥知らずでもない。
もし千聖くんが春川さんのことを好きになって、付き合うっていうなら、わたしは幼馴染として笑顔で祝福しなきゃ。
シンデレラになれなかった『村人C』は、お姫様と王子様の幸せを願わなきゃ、だよね。
「そんなことないよ。それより運動会のことだけどさ――」
菜摘ちゃんはまだ何か言いたそうだったけれど、わたしは無理やり話題を変えた。

