イケメン兄弟はわたしに夢中!?〜幼なじみが家族になった〜

「大丈夫だって。お兄ちゃんは過保護だよ」
「いいから約束!」
「はーい。約束します」
 優夜くんはくすぐったそうに笑い、そうこうしているうちに昇降口に着いた。
 昇降口にはクラスメイトの吉田さんと木下さんがいた。
 わたしたちを見て何かヒソヒソ囁き合っている。
 なんだろう、何を話してるのかな。
 ちょっと感じが悪い。
 吉田さんたちの棘のある視線には気づかないふりをして、わたしは兄弟とお喋りを続けた。
 今日、優夜くんが所属している5年4組では調理実習があるらしい。
 それから、来月行われる運動会の話もした。
 わたしと優夜くんは運動神経抜群の千聖くんと違って運動が苦手だ。
 運動会のことを考えるだけで憂鬱だよね、と言い合い、運動会なんてなくなっちゃえばいいのにね、と頷き合った後。
 5年生の教室がある二階で優夜くんと別れて三階へ上る。
 わたしは千聖くんに続いて6年2組の教室に入った。