抱えきれないほどの愛に。

……雨の日の事だった。



確か、その日も地面に叩きつけるような土砂降りだった。


薄暗く、時折光る闇空がより孤独を表していた。


ニュースでさえも放送していないような荒ぶった日。


一人でいるには寂しいほどの広い部屋。



…ひとつ、


一つ。


番号を押した。


ただただ。


その日は何も考えられなかった。


薄暗い部屋で私は一人涙を流した。


ずっと鳴り響いていた呼び出し音がぷつり、ときれた。


『……今…何…してますか…っ』


情けない声が広い部屋に広がった。




―――『……死のうとしてる』


何気ないテンションで呟かれたそんな声。


全て諦めたような声。


ただただ、飽きた声。



…本気の、



声。