抱えきれないほどの愛に。

大好きな親友。


そんな親友には勿論幸せになってほしかった。


だから、初めて「彼氏ができた」と聞いたとき、自分のことのように嬉しかった。


もちろん、表には出せなかったけど。


しかも、あの”王子”。二人並ぶとまさに”王子”と”お姫様”だ。


お似合いのカップル。全校生徒公認カップルみたいなものだった。


だけど。


はっきりと気づいたのはあの時だった。


あいつの悪い噂はなかったし、安全だろうと思って油断していた私が馬鹿だった。


…付き合い始めてから少しずつ様子がおかしくなっていってることに気づかなかった。


最初は気のせいだろうと見逃していた。


高校生の恋だ。多少の執着も、独占欲だっておかしくはない。


でも。



―――私は一つ、見失っていた。