抱えきれないほどの愛に。

「篠原さんっ!」


「何それ、それマジなの!?」


何やら教室が騒がしく、みんなの声がいつもより高く荒々しい。


「篠原さん、篠原さんっ!」


女の子たちはそろって顔を見合わせた後、キラキラした目で私を見てこう言った。



――「王子二人と三角関係勃発ってほんとっ!?」


おうじ…ふたり……さんかく、かんけい…。


……へ、あ…なに?それ…っ



「昨日ねっ図書室で目撃したっていう女子がいるの!」


「そうっ!遠くからだったけど、三人が居たって!」


すると、隣のルリカちゃんが焦ったように咳き込み始めた。


「ごほっ…ほっ。何それ~っそんなわけないじゃんっ」


慌ててそういって笑い始めた。


「だって、あの王子二人だよ?それに、白鷺とはもう別れたのよ、この子!」