抱えきれないほどの愛に。

幾つもの写真。


クレープを手に笑う写真。


水玉の部屋着姿。


家族との旅行写真。


寝顔。勉強姿。笑う姿。



―――男の子と、笑う姿。


何っ…これ……


恐る恐るうつむいた顔を上げると、そこには笑っているようくん。


優しいようくんの笑みなんかじゃない。


違う。全然違う。



恐いほどの、作り笑い。


嫌…っいや……。


「……言ったよね、逃げないでねって。あと少しで葉音の世界は俺だけになるから、って」


…っ何いって……



「……やめて!」


飛び出した言葉は消せない。


ようくんの影が今は、怖い。


”愛おしい”という感情はこんなにも違うモノになってしまった。


何も、言ってはいけない。


そんな場所。


顔を上げるのが怖い。


…っ見たくない…見たくっ、ない。