抱えきれないほどの愛に。

スマホから目の前の人に視線をゆっくりと移した。


……そこには、



…何を考えているのか、何を想っているのか。


何も読めない”無”の表情があった。


その瞳は確かに私を映して、


逃がさない。


その瞳に捕まった私は、


………馬鹿、だね。


黒い、黒い黒い瞳が、暗黒の彼の瞳が、彼の目が。



怖い。恐い。痛い。苦しい。


真一文字に結ばれた口元は、いつもの笑いも、苦しさも、悲しさも、何も表さない。


沈黙だけが私たちの周りに広がった。





―――ガンッ


しゃがんだようくんのズボンのポケットからスマホが落ちた。



……っえ…



その瞬間だけ時が止まったように、息さえも忘れる位だった。


滑り落ちたスマホの画面に映った、



ムービー。