抱えきれないほどの愛に。

「……不安になるから、さ」


肩の重みがなくなったと思えば、私の顔をじっと見るようくんがいて、急いで目を逸らした。


「…なんで?なんで…っ。…別れよう、って言った…っ」


情けなく座り込んだ床は氷みたいに冷たくて。


少し力を加えたら、割れてしまいそうなほど危ういもの。


手のひらの熱が段々奪われていくみたいだった。



もう、嫌だ…。


やめて。


もう、私に……っ


震える手を制服のポケットに滑り込ませた。


ロック画面は、未だにようくんとのツーショット。


パスワードは……付き合った日。


それくらい、嬉しかった。


楽しかった。



ようくんとの日々が。