私の体にメスを入れて

鏡の中には、いつもの少し童顔な私はいない。大人びて艶のある女性がいた。これくらい派手じゃなきゃダメだ。……私は、緑川の協力者なんだから。彼の仕事のサポートをしないと。

インターホンが鳴る。私は走ってドアを開けた。ドアの向こうには、三日前に会った緑川が立っている。たった三日会えなかっただけなのに、胸がこんなにも苦しくて、でも嬉しい。

「……もう準備はできたみたいだな」

緑川は私の姿を上から下まで見て言う。私は「バッグ取ってくる」と言い、彼に背中を向けた。

パーティーへ潜入するため、緑川もいつもより華やかなスーツを着ていた。かっこよかった。……口には出せないけど。

「お待たせ」

「……行くぞ」

緑川は歩き出す。私も歩くものの、普段あまり履かないヒールのある靴を履いているため、歩くスピードが出ない。それを察してか、緑川が手を差し出してきた。

「パーティーに遅れるとまずい」

「ごめん」

マンションの前に停めてある車に乗り込み、緑川がハンドルを握る。会話はない。私はただ、窓の外をぼんやりと眺めていた。