部屋に帰ってくると楓はもう帰ってきていて浴衣姿でストーブの前に座っていた。 「いい風呂だった。」
「ブ、お父さんみたい。」 「お父さんだもん。」
「そっか。 お父さんなのか。」 「今頃気付いた?」
「私って鈍感だからね。」 「そうかなあ? かなり敏感なほうだと思うけど。」
「そう? これでも結構鈍いのよ。 感じないんだから。」 「何を?」
「えっと、、、、。 って困るようなこと聞かないでよ。」 「自分から言っといて。」
「ひどいなあ。 私のせいにするの?」 「お茶でも飲もうかな。」
「逃げた。」 「そりゃあ逃げるよ。 楓に捕まったら怖いし。」
「そんなに怖くないわよ。 私。」 ニコッと笑って見せる楓はほんとに可愛いんだ。
お茶を飲みながらツインテールの髪を撫でてみる。 ポニーテールの女の子はよく見掛けたけどツインテールは楓だけだなあ。
「珍しい?」 「そりゃそうだよ。 俺の周りには少なくとも居なかったな。」
「そっか。 寂しいなあ。 この髪型気に入ってるのに。」 「でも何でまたツインテール?」
「人と同じ物が嫌いなだけ。」 「それだけ?」
「そうよ。 他には無いわ。」 「頑固なんだなあ。」
「かもねえ。 私は私だと思ってるから。」 そう言いながら楓もお茶を飲み干した。
静かな部屋の中、俺はどうも落ち着かなくてテレビを点けてみた。 ニュースをやっているらしい。
「冴えないニュースばかりねえ。」 「そうだなあ。 あっちで殺したの、こっちで殺されたのって、、、。」
「でもさあ、殺したからって必ず死刑になるわけじゃないのよね? 日本っておかしいわ。」 「そうだよ。 永山紀夫の事件って知ってる? あの辺からおかしくなったんだよ。」
「確か一人だけだと無期懲役で、複数だと死刑になるのよね? おかしいわよ。 そんなに無駄金を使いたいの?」 「執行されるまで税金で面倒を見るんだよ。 山に放り出してもいいくらいなのに。」
俺たちってほんとに高校生なんだろうか? 自分でもそう思うくらいに社会を冷めた目で見ている自分が居る。
コスメだ押し活だって浮かれている同年代の中でここまで話せる人がどれくらい居るか? これだからクラスでも浮いちゃうんだよなあ。
「そろそろ夕食を食べに行かない?」 「そうだね。 腹も減ったし、、、。」
ドアを開けて廊下に出てみると佐々木さんが歩いてきた。 「夜飯かい?」
「そうなの。 お腹空いたから。」 「じゃあ一緒に行こう。 俺は離れて座るから。」
そんな3人でレストランに入る。 温泉宿にも最近はレストランが出来てるんだって。 団体だったらお膳を並べてもらうんだけどなあ。
「何を食べる?」 「そうだなあ、ラーメンにしようかな。」
「温泉でラーメン? まあいいけど、、、。」 楓は渋い顔をした。
佐々木さんはそんな俺たちを見守るように隣のテーブルでビールを美味そうに飲んでいる。 「ほんとにこいつら、仲がいいな。」
俺は塩ラーメンと餃子、楓はオニオンスープとカルボナーラ。 「おいおい、、、」って誰かが言いそう。
でもなんかさあ、二人で食べながら盛り上がってるのって夢だったんだよな。 やっと叶った。
「豪快ねえ。 桜木君。」 「そりゃあ男ですから。」
「ブ、、、。 面白い。」 「そうかなあ? 大食い系のユーチューバーだったら誰でもやってると思うけど。」
「そうかなあ? あれってさあ本当に大食いかどうかなんて分からないわよ。」 「結果さえ良ければいいんじゃないの?」
「でも聞いた話じゃあ吐きながら食べてる人もけっこう居るみたいだよ。」 「だろうなあ。 そんなに食えねえだろうってやつも居るもんなあ。」
話しながら隣のテーブルを覗いてみる。 佐々木さんは刺身を食べながら美味そうにビールを飲んでいた。
1時間ほどするとレストランもだんだん賑わってきたらしい。 食事を済ませた俺たちは金を払うとささくさと部屋に戻ってきた。
「明日 何する?」 「スキー場に行ってみようか。」
「そうね。 スキーなんて滅多にやらないから。」 「スノーモービルも有るらしいよ。」
「そうなの? でもなんか雪に埋まりそうな予感。」 「すんげえ降ってるからなあ。」
窓の外を見るとまるで牛乳の中に居るみたい。 真っ暗闇の中でうっすらと雪が浮かんで見える。
「これじゃあ、どう見たってコーヒー牛乳の中に居るみたいだなあ。」 「え? コーヒー牛乳?」
楓がポカンとしているのも構わずに俺は畳の上に寝転がった。 「寝ちまいそうだな。」
静かな部屋の中でウトウトしていると体の上に重たい物が乗ってきた。 「何だ?」
うっすらと目を開けてみる。 目の前には赤くなった楓の顔が有った。
「楓、、、。」 そのままで俺たちは絡み合ったんだ。
翌朝、布団の中で目を覚ますと俺も買えでも素っ裸のままだった。 あの後、楓が布団を引っ張り出してきたらしい。
「だってさあ、あのまま寝ちゃったら凍っちゃうよ。」 「それもそうだよな。」
「いきなり抱くんだから驚いちゃった。」 「いきなり乗ってくるんだもん。」
「いいじゃない。 桜木君は私の物よ。」 「独占欲強過ぎませんか?」
「ごめんごめん。 いつもの調子で言っちゃった。」 「何だ、通常運転か。」
食堂で朝食を食べながらちょいと危ないトークをしております。 ほんとに高校生なのかなあ?
朝食はご飯と味噌汁に漬物が少々、そして鯖の塩焼きに生卵と納豆。 ヘルシー志向の人たちには喜ばれそうな、、、。
佐々木さんも隣のテーブルで美味そうに食べてる。 食べながら聞いてきた。
「楓さん 今日は何をするのかな?」 「スキー場でハッスルしようと思ってる。」
「それはいいなあ。 俺もスノーモービルをかっ飛ばそうかな。」 「佐々木さんもモービルやるの?」
「何回かやったこと有るよ。」 「すげえ。 楓も乗せてもらったら?」
「そうね。 お願いします。」 「分かった。 乗りたくなったらメールちょうだい。」
そんな感じで周りから見れば兄妹三人で泊まりに来てるって思われそうな雰囲気の俺たち。 隣のおばさんが羨ましそうに見てるのが印象的だった。
朝食を済ませて昼までは部屋でのんびり。 いきなり動き回ると胃袋がひっくり返っちまうからさあ。
と言いながら10時くらいには真っ白なゲレンデに立ってみた。 スキーなんて初挑戦。
歩くだけでも大変そうだなあ。 ジャンプなんて気が狂いそうだぜ。
よくもまああんな高い所から滑り落ちて遠くまで飛べること。 人間じゃないよ。
ノーマルヒルとかラージヒルとか言うけどさあ、ショッピングモールの屋上から飛び降りたって怖いのに、、、。
モコモコの恰好でスキー板に乗ったまではいいけど歩くのが大変。 下手するとそのまま滑っていきそうで、、、。
取り敢えずインストラクターに付いてもらって何とか少しずつ歩けるようにはなってきたけど、昼になった頃には二人とも疲れ果てちゃって、、、。 やっと部屋に戻ってきたけどそのまま夕方まで寝てしまった。
「おはよう。 桜木君。 疲れ果てたみたいだね?」 部屋を覗いた佐々木さんも苦笑している。
「そうなんだ。 スキーなんて初めてだったから。」 「明日はたぶん滑れないかもなあ。」
「いいよ。 上から見てるほうが楽だわ。」 「楓さんもそうかい。」
そんな具合で夕食もそこそこに俺たちは深ーーーーーーい夢に落ちたんだ。
翌日はというとスノーモービルで滑走している佐々木さんを部屋から観察している俺たち。 背中も足も凝っちゃって動くに動けない。
食事をするのも大変でレストランまでソロソロと歩いていくのは長期入院の患者さんみたいだ。
「雪合戦のほうが良かったな。」 「そうよねえ。 スキーもいいけど、、、。」
廊下の窓から滑ってくる佐々木さんに手を振る。 「かっこいいなあ。」
「温泉の裏にこんなスキー場が在ったなんてね。」 「調べてもらったんだ。 ただ温泉に浸かるだけなら面白くないからさ。」
「楓様様だ。」 「やめてよ。 私は神様じゃないのよ。」
「いいじゃん。 俺にはお姫様だよ。」 「もう、、、。」
廊下の真ん中で赤くなっている楓を俺は可愛いと思った。
その日の夕方にはお土産を買い込んで翌朝の出発に備えるんだ。 楓といい思い出を作ることが出来たな。
卒業して仕事を始めて落ち着いたら一緒に暮らそう。 そんなことも考えている。
卒業試験が終わった日、楓にも採用通知が届いたって言ってたから。 これからなんだなあ。
温泉から帰ってくるとまたいつもの毎日が始まる。 俺も楓も就職準備が本格的に始まるんだ。
父さんも初めて真面目な顔になって俺に言った。
「いいか。 社会に出たら今までとは違うんだ。 嫌いな人とでも仕事を一緒にやったり商売の付き合いで飲みに行ったりもする。 嫌ってばかりじゃ居られない。
会社のために何が出来るか? 何をすればいいか? そのために嫌いな相手でも仲良くしなきゃいけなくなるんだ。 大変だけどやれるか?」
そう言われても即答なんて出来ない。 「じっくり考えて決めるんだ。 いいな。」
そこまで言うと父さんは日本酒を飲み干した。
「ブ、お父さんみたい。」 「お父さんだもん。」
「そっか。 お父さんなのか。」 「今頃気付いた?」
「私って鈍感だからね。」 「そうかなあ? かなり敏感なほうだと思うけど。」
「そう? これでも結構鈍いのよ。 感じないんだから。」 「何を?」
「えっと、、、、。 って困るようなこと聞かないでよ。」 「自分から言っといて。」
「ひどいなあ。 私のせいにするの?」 「お茶でも飲もうかな。」
「逃げた。」 「そりゃあ逃げるよ。 楓に捕まったら怖いし。」
「そんなに怖くないわよ。 私。」 ニコッと笑って見せる楓はほんとに可愛いんだ。
お茶を飲みながらツインテールの髪を撫でてみる。 ポニーテールの女の子はよく見掛けたけどツインテールは楓だけだなあ。
「珍しい?」 「そりゃそうだよ。 俺の周りには少なくとも居なかったな。」
「そっか。 寂しいなあ。 この髪型気に入ってるのに。」 「でも何でまたツインテール?」
「人と同じ物が嫌いなだけ。」 「それだけ?」
「そうよ。 他には無いわ。」 「頑固なんだなあ。」
「かもねえ。 私は私だと思ってるから。」 そう言いながら楓もお茶を飲み干した。
静かな部屋の中、俺はどうも落ち着かなくてテレビを点けてみた。 ニュースをやっているらしい。
「冴えないニュースばかりねえ。」 「そうだなあ。 あっちで殺したの、こっちで殺されたのって、、、。」
「でもさあ、殺したからって必ず死刑になるわけじゃないのよね? 日本っておかしいわ。」 「そうだよ。 永山紀夫の事件って知ってる? あの辺からおかしくなったんだよ。」
「確か一人だけだと無期懲役で、複数だと死刑になるのよね? おかしいわよ。 そんなに無駄金を使いたいの?」 「執行されるまで税金で面倒を見るんだよ。 山に放り出してもいいくらいなのに。」
俺たちってほんとに高校生なんだろうか? 自分でもそう思うくらいに社会を冷めた目で見ている自分が居る。
コスメだ押し活だって浮かれている同年代の中でここまで話せる人がどれくらい居るか? これだからクラスでも浮いちゃうんだよなあ。
「そろそろ夕食を食べに行かない?」 「そうだね。 腹も減ったし、、、。」
ドアを開けて廊下に出てみると佐々木さんが歩いてきた。 「夜飯かい?」
「そうなの。 お腹空いたから。」 「じゃあ一緒に行こう。 俺は離れて座るから。」
そんな3人でレストランに入る。 温泉宿にも最近はレストランが出来てるんだって。 団体だったらお膳を並べてもらうんだけどなあ。
「何を食べる?」 「そうだなあ、ラーメンにしようかな。」
「温泉でラーメン? まあいいけど、、、。」 楓は渋い顔をした。
佐々木さんはそんな俺たちを見守るように隣のテーブルでビールを美味そうに飲んでいる。 「ほんとにこいつら、仲がいいな。」
俺は塩ラーメンと餃子、楓はオニオンスープとカルボナーラ。 「おいおい、、、」って誰かが言いそう。
でもなんかさあ、二人で食べながら盛り上がってるのって夢だったんだよな。 やっと叶った。
「豪快ねえ。 桜木君。」 「そりゃあ男ですから。」
「ブ、、、。 面白い。」 「そうかなあ? 大食い系のユーチューバーだったら誰でもやってると思うけど。」
「そうかなあ? あれってさあ本当に大食いかどうかなんて分からないわよ。」 「結果さえ良ければいいんじゃないの?」
「でも聞いた話じゃあ吐きながら食べてる人もけっこう居るみたいだよ。」 「だろうなあ。 そんなに食えねえだろうってやつも居るもんなあ。」
話しながら隣のテーブルを覗いてみる。 佐々木さんは刺身を食べながら美味そうにビールを飲んでいた。
1時間ほどするとレストランもだんだん賑わってきたらしい。 食事を済ませた俺たちは金を払うとささくさと部屋に戻ってきた。
「明日 何する?」 「スキー場に行ってみようか。」
「そうね。 スキーなんて滅多にやらないから。」 「スノーモービルも有るらしいよ。」
「そうなの? でもなんか雪に埋まりそうな予感。」 「すんげえ降ってるからなあ。」
窓の外を見るとまるで牛乳の中に居るみたい。 真っ暗闇の中でうっすらと雪が浮かんで見える。
「これじゃあ、どう見たってコーヒー牛乳の中に居るみたいだなあ。」 「え? コーヒー牛乳?」
楓がポカンとしているのも構わずに俺は畳の上に寝転がった。 「寝ちまいそうだな。」
静かな部屋の中でウトウトしていると体の上に重たい物が乗ってきた。 「何だ?」
うっすらと目を開けてみる。 目の前には赤くなった楓の顔が有った。
「楓、、、。」 そのままで俺たちは絡み合ったんだ。
翌朝、布団の中で目を覚ますと俺も買えでも素っ裸のままだった。 あの後、楓が布団を引っ張り出してきたらしい。
「だってさあ、あのまま寝ちゃったら凍っちゃうよ。」 「それもそうだよな。」
「いきなり抱くんだから驚いちゃった。」 「いきなり乗ってくるんだもん。」
「いいじゃない。 桜木君は私の物よ。」 「独占欲強過ぎませんか?」
「ごめんごめん。 いつもの調子で言っちゃった。」 「何だ、通常運転か。」
食堂で朝食を食べながらちょいと危ないトークをしております。 ほんとに高校生なのかなあ?
朝食はご飯と味噌汁に漬物が少々、そして鯖の塩焼きに生卵と納豆。 ヘルシー志向の人たちには喜ばれそうな、、、。
佐々木さんも隣のテーブルで美味そうに食べてる。 食べながら聞いてきた。
「楓さん 今日は何をするのかな?」 「スキー場でハッスルしようと思ってる。」
「それはいいなあ。 俺もスノーモービルをかっ飛ばそうかな。」 「佐々木さんもモービルやるの?」
「何回かやったこと有るよ。」 「すげえ。 楓も乗せてもらったら?」
「そうね。 お願いします。」 「分かった。 乗りたくなったらメールちょうだい。」
そんな感じで周りから見れば兄妹三人で泊まりに来てるって思われそうな雰囲気の俺たち。 隣のおばさんが羨ましそうに見てるのが印象的だった。
朝食を済ませて昼までは部屋でのんびり。 いきなり動き回ると胃袋がひっくり返っちまうからさあ。
と言いながら10時くらいには真っ白なゲレンデに立ってみた。 スキーなんて初挑戦。
歩くだけでも大変そうだなあ。 ジャンプなんて気が狂いそうだぜ。
よくもまああんな高い所から滑り落ちて遠くまで飛べること。 人間じゃないよ。
ノーマルヒルとかラージヒルとか言うけどさあ、ショッピングモールの屋上から飛び降りたって怖いのに、、、。
モコモコの恰好でスキー板に乗ったまではいいけど歩くのが大変。 下手するとそのまま滑っていきそうで、、、。
取り敢えずインストラクターに付いてもらって何とか少しずつ歩けるようにはなってきたけど、昼になった頃には二人とも疲れ果てちゃって、、、。 やっと部屋に戻ってきたけどそのまま夕方まで寝てしまった。
「おはよう。 桜木君。 疲れ果てたみたいだね?」 部屋を覗いた佐々木さんも苦笑している。
「そうなんだ。 スキーなんて初めてだったから。」 「明日はたぶん滑れないかもなあ。」
「いいよ。 上から見てるほうが楽だわ。」 「楓さんもそうかい。」
そんな具合で夕食もそこそこに俺たちは深ーーーーーーい夢に落ちたんだ。
翌日はというとスノーモービルで滑走している佐々木さんを部屋から観察している俺たち。 背中も足も凝っちゃって動くに動けない。
食事をするのも大変でレストランまでソロソロと歩いていくのは長期入院の患者さんみたいだ。
「雪合戦のほうが良かったな。」 「そうよねえ。 スキーもいいけど、、、。」
廊下の窓から滑ってくる佐々木さんに手を振る。 「かっこいいなあ。」
「温泉の裏にこんなスキー場が在ったなんてね。」 「調べてもらったんだ。 ただ温泉に浸かるだけなら面白くないからさ。」
「楓様様だ。」 「やめてよ。 私は神様じゃないのよ。」
「いいじゃん。 俺にはお姫様だよ。」 「もう、、、。」
廊下の真ん中で赤くなっている楓を俺は可愛いと思った。
その日の夕方にはお土産を買い込んで翌朝の出発に備えるんだ。 楓といい思い出を作ることが出来たな。
卒業して仕事を始めて落ち着いたら一緒に暮らそう。 そんなことも考えている。
卒業試験が終わった日、楓にも採用通知が届いたって言ってたから。 これからなんだなあ。
温泉から帰ってくるとまたいつもの毎日が始まる。 俺も楓も就職準備が本格的に始まるんだ。
父さんも初めて真面目な顔になって俺に言った。
「いいか。 社会に出たら今までとは違うんだ。 嫌いな人とでも仕事を一緒にやったり商売の付き合いで飲みに行ったりもする。 嫌ってばかりじゃ居られない。
会社のために何が出来るか? 何をすればいいか? そのために嫌いな相手でも仲良くしなきゃいけなくなるんだ。 大変だけどやれるか?」
そう言われても即答なんて出来ない。 「じっくり考えて決めるんだ。 いいな。」
そこまで言うと父さんは日本酒を飲み干した。



