「!!?」
驚愕して目を剥くと、視界いっぱいに拓馬の驚き顔が広がっていた。
拓馬は凄い勢いで起き上がった。さながら、ばね仕掛けの人形が跳ね上がるような動きだった。
唖然としていると、視界の端に幸太くんのニヤニヤ顔が映った。
その表情で全てを悟る。
幸太くん、拓馬の身体を押したな!?
「おま――」
耳まで真っ赤になった拓馬が抗議しようとした瞬間、
「やったぞみんな、王子様の熱烈なキスで姫が目を覚ました!」
幸太くんはさらなる声量で拓馬の抗議を掻き消した。
ガッツポーズまでして、全身で感激を表している。
「おお、そうか、熱烈なキスのおかげだな!」
「偽りではなく、本物の愛が込められていたからね!」
「そうだ、愛の勝利だ!」
七人の小人たちは笑顔で拍手し、飛び跳ね、大騒ぎ。
「…………」
その様子を見ながら、わたしはひたすら呆然。
キスを受けて目を開けたら、次は白雪姫の台詞だったはずなのに、衝撃で全てが飛び、何も出てこない。
「姫、まだ寝ぼけておられるのですか、起きてください。彼があなたの眠りを覚ましてくれたのですよ! ご挨拶とお礼を言うべきです!」
幸太くんが呆けているわたしの手を引っ張り、立たせてくれた。
「お、おは……おはようございます……?」
拓馬と向かい合って立ち、引き攣った笑顔でどうにか挨拶する。
頬は熱いし、心臓はうるさいし、頭の中はパレードだ。
ファーストキスを舞台の上で行う羽目になるとは夢にも思わなかった。
驚愕して目を剥くと、視界いっぱいに拓馬の驚き顔が広がっていた。
拓馬は凄い勢いで起き上がった。さながら、ばね仕掛けの人形が跳ね上がるような動きだった。
唖然としていると、視界の端に幸太くんのニヤニヤ顔が映った。
その表情で全てを悟る。
幸太くん、拓馬の身体を押したな!?
「おま――」
耳まで真っ赤になった拓馬が抗議しようとした瞬間、
「やったぞみんな、王子様の熱烈なキスで姫が目を覚ました!」
幸太くんはさらなる声量で拓馬の抗議を掻き消した。
ガッツポーズまでして、全身で感激を表している。
「おお、そうか、熱烈なキスのおかげだな!」
「偽りではなく、本物の愛が込められていたからね!」
「そうだ、愛の勝利だ!」
七人の小人たちは笑顔で拍手し、飛び跳ね、大騒ぎ。
「…………」
その様子を見ながら、わたしはひたすら呆然。
キスを受けて目を開けたら、次は白雪姫の台詞だったはずなのに、衝撃で全てが飛び、何も出てこない。
「姫、まだ寝ぼけておられるのですか、起きてください。彼があなたの眠りを覚ましてくれたのですよ! ご挨拶とお礼を言うべきです!」
幸太くんが呆けているわたしの手を引っ張り、立たせてくれた。
「お、おは……おはようございます……?」
拓馬と向かい合って立ち、引き攣った笑顔でどうにか挨拶する。
頬は熱いし、心臓はうるさいし、頭の中はパレードだ。
ファーストキスを舞台の上で行う羽目になるとは夢にも思わなかった。

