◆ ◆
「黒瀬くん来ますかね」
「来るでしょう。あれを読んでもまだ目が覚めないとかありえないよ」
「そうですね」
ふふふふふ。
前方のスクリーンの傍で、有栖先輩と由香ちゃんが和やかに笑い合っている。
「~~~~~」
わたしは視聴覚室の椅子に座り、組んだ腕の上に頭を乗せ、長机に突っ伏していた。
羞恥に耐えられない。顔から火が出そうだ。
くっ、殺せ――まさにそんな心境である。
まさかあんな恥ずかしい日記を皆に回し読みされる日が来るとは。
あの日記は日記と銘打った拓馬へのラブレターに等しい。
わたしに時間を超える能力があるなら過去の自分を殴りたい。
「未来で回し読みされるぞ気をつけろ!」と忠告したい。切実に。
「拓馬はあんなにも愛されて幸せだな」
陸先輩までもがしみじみした口調で言っている。
その肩にはいまもリスが乗っているはずだ。
有栖先輩の暴行から救ったことで、リスは陸先輩に懐いていた。
「悠理、大丈夫か?」
顔を横に向ければ、長机の上に大福が立っている。
「大丈夫じゃない……」
そもそもこうなったのは大福のせいである。
「拓馬への愛を赤裸々に綴った」ことがわかっている時点で大福がわたしの日記を盗み読みしていたのは確実。
まったく、なんてハムスターなの!
これで拓馬の目が覚めなかったら、わたしはますます拓馬に嫌われることになるんじゃないだろうか。
うわこいつキモ、とか思われて。ドン引きされて。
「黒瀬くん来ますかね」
「来るでしょう。あれを読んでもまだ目が覚めないとかありえないよ」
「そうですね」
ふふふふふ。
前方のスクリーンの傍で、有栖先輩と由香ちゃんが和やかに笑い合っている。
「~~~~~」
わたしは視聴覚室の椅子に座り、組んだ腕の上に頭を乗せ、長机に突っ伏していた。
羞恥に耐えられない。顔から火が出そうだ。
くっ、殺せ――まさにそんな心境である。
まさかあんな恥ずかしい日記を皆に回し読みされる日が来るとは。
あの日記は日記と銘打った拓馬へのラブレターに等しい。
わたしに時間を超える能力があるなら過去の自分を殴りたい。
「未来で回し読みされるぞ気をつけろ!」と忠告したい。切実に。
「拓馬はあんなにも愛されて幸せだな」
陸先輩までもがしみじみした口調で言っている。
その肩にはいまもリスが乗っているはずだ。
有栖先輩の暴行から救ったことで、リスは陸先輩に懐いていた。
「悠理、大丈夫か?」
顔を横に向ければ、長机の上に大福が立っている。
「大丈夫じゃない……」
そもそもこうなったのは大福のせいである。
「拓馬への愛を赤裸々に綴った」ことがわかっている時点で大福がわたしの日記を盗み読みしていたのは確実。
まったく、なんてハムスターなの!
これで拓馬の目が覚めなかったら、わたしはますます拓馬に嫌われることになるんじゃないだろうか。
うわこいつキモ、とか思われて。ドン引きされて。

