「!!!」
凄まじい衝撃が脳天から足のつま先まで突き抜けていく。
無表情キャラが笑顔になったときの破壊力を、わたしは身を持って知った。
「は、はい……掴んじゃってすみませんでした」
わたしはぎくしゃくとした動きで陸先輩から離れ、頭を下げた。
「ぐらっと来たでしょう、いま」
有栖先輩がくすくす笑っている。
「!!? いいえ、来てません!」
「隠さなくていいよ。こうやって無自覚に女の子を落とすんだよねー陸は。罪作りな奴だよ全く」
「何の話だ」
「いいや、なんでも?」
有栖先輩は肩を竦めてから、わたしに向き直って苦笑した。
「ぼくも野々原さんには謝らないとね。冷たくしてごめんね」
「いえ、それはもういいんです。それより」
「うん」
有栖先輩が真顔になり、和んでいた空気が引き締まる。
「中村さん、大福は呼べる?」
「はい。大福!」
由香ちゃんが呼ぶ。
わたしの目には何の変化も映らないけれど、他の四人の目にはその出現が見えたらしい。
四人は由香ちゃんの右肩を凝視していた。
陸先輩は目を丸くし、幸太くんは口を半開きにしている。
有栖先輩だけが冷静だった。
恐らく彼は昼休憩中に大福と会話していたのだろう。
「……うわー、すげえ……ハムスターが喋ってる……」
由香ちゃんの肩を見つめて、幸太くんが呆然と呟いた。
「大福か。ぴったりの名前だな」
陸先輩は頷いている。
陸先輩は動物好きだ。
有栖先輩曰く、野良猫がいたらその場から動かなくなってしまうらしい。
凄まじい衝撃が脳天から足のつま先まで突き抜けていく。
無表情キャラが笑顔になったときの破壊力を、わたしは身を持って知った。
「は、はい……掴んじゃってすみませんでした」
わたしはぎくしゃくとした動きで陸先輩から離れ、頭を下げた。
「ぐらっと来たでしょう、いま」
有栖先輩がくすくす笑っている。
「!!? いいえ、来てません!」
「隠さなくていいよ。こうやって無自覚に女の子を落とすんだよねー陸は。罪作りな奴だよ全く」
「何の話だ」
「いいや、なんでも?」
有栖先輩は肩を竦めてから、わたしに向き直って苦笑した。
「ぼくも野々原さんには謝らないとね。冷たくしてごめんね」
「いえ、それはもういいんです。それより」
「うん」
有栖先輩が真顔になり、和んでいた空気が引き締まる。
「中村さん、大福は呼べる?」
「はい。大福!」
由香ちゃんが呼ぶ。
わたしの目には何の変化も映らないけれど、他の四人の目にはその出現が見えたらしい。
四人は由香ちゃんの右肩を凝視していた。
陸先輩は目を丸くし、幸太くんは口を半開きにしている。
有栖先輩だけが冷静だった。
恐らく彼は昼休憩中に大福と会話していたのだろう。
「……うわー、すげえ……ハムスターが喋ってる……」
由香ちゃんの肩を見つめて、幸太くんが呆然と呟いた。
「大福か。ぴったりの名前だな」
陸先輩は頷いている。
陸先輩は動物好きだ。
有栖先輩曰く、野良猫がいたらその場から動かなくなってしまうらしい。

