「一応聞くけど、わざとじゃないんだよな?」
「はい……」
「素であれなのかよ……悪いことは言わないから、これ以上の犠牲者を出さないためにも、今後の体育は見学したほうがいいんじゃないか」
拓馬はわたしの運動音痴ぶりにドン引きしているらしく、真面目な口調でそう言った。
「それが許されるならそうしたいところなんですけど……本当にごめんなさい……」
わたしはただただ謝罪することしかできない。
「わたしにできる償いなら何でもする。してほしいことがあれば言って。黒瀬くんの気が済むんだったら一発殴ってくれても構わない。ううん、それでチャラに出来るんなら望むところ」
わたしは覚悟を決めて、ぎゅっと目を閉じた。
「どうぞっ」
戦々恐々としながら、身を固くして衝撃を待ち構える。
軽い音と衝撃が額に走った。
額を指で弾かれたのだ。
「!?」
びっくりして目を開けると、拓馬の顔がすぐ目の前にあって、心臓が大きく跳ねた。
「もういいよ、これで。謝ってもらったし、終わり」
身を引いて、拓馬はそう言った。
「え」
わたしは額を押さえた。
弾かれたといっても、本当に軽くて、痛みなんてほとんどなかったよ?
これがバスケットボールで不意打ちを喰らった代償なんて軽すぎる!
「そんなの悪いよ。もっと他に――」
「被害者がいいって言ってるんだからいいんだよ。そろそろ行こう。着替えなきゃいけないし、休憩時間終わる」
「うん。あ、黒瀬くんの服は教室にあるよ。緑地くんが運んでおいてくれたから」
「わかった」
わたしは部屋を仕切っていたカーテンを開け、そこにいた先生に断って、拓馬と一緒に保健室を出た。
「はい……」
「素であれなのかよ……悪いことは言わないから、これ以上の犠牲者を出さないためにも、今後の体育は見学したほうがいいんじゃないか」
拓馬はわたしの運動音痴ぶりにドン引きしているらしく、真面目な口調でそう言った。
「それが許されるならそうしたいところなんですけど……本当にごめんなさい……」
わたしはただただ謝罪することしかできない。
「わたしにできる償いなら何でもする。してほしいことがあれば言って。黒瀬くんの気が済むんだったら一発殴ってくれても構わない。ううん、それでチャラに出来るんなら望むところ」
わたしは覚悟を決めて、ぎゅっと目を閉じた。
「どうぞっ」
戦々恐々としながら、身を固くして衝撃を待ち構える。
軽い音と衝撃が額に走った。
額を指で弾かれたのだ。
「!?」
びっくりして目を開けると、拓馬の顔がすぐ目の前にあって、心臓が大きく跳ねた。
「もういいよ、これで。謝ってもらったし、終わり」
身を引いて、拓馬はそう言った。
「え」
わたしは額を押さえた。
弾かれたといっても、本当に軽くて、痛みなんてほとんどなかったよ?
これがバスケットボールで不意打ちを喰らった代償なんて軽すぎる!
「そんなの悪いよ。もっと他に――」
「被害者がいいって言ってるんだからいいんだよ。そろそろ行こう。着替えなきゃいけないし、休憩時間終わる」
「うん。あ、黒瀬くんの服は教室にあるよ。緑地くんが運んでおいてくれたから」
「わかった」
わたしは部屋を仕切っていたカーテンを開け、そこにいた先生に断って、拓馬と一緒に保健室を出た。

