あの娘と私

 私は目立たない女だ。

 同期の中でも地味だと思う。
 そして人見知りだ。

 入社してもう四か月が経つのに、同期の友達がまだ一人もできていない。
 どちらかというと内弁慶なので、なかなか仲良くなるきっかけを作れないでいる。

 そんな私には女性として憧れている同期の女子がいる。

 「おはよう!」
 「おはよう」

 明るい挨拶に私の心も軽くなる。
 挨拶の主、田村美佐子というその女子は、誰もが美人と認めるような子というわけではない。どちらかというと普通の容姿だ。

 だが、分け隔てなく誰にでも接し、物腰が柔らかで、いつ見ても笑顔でいるのだ。そしてその笑顔がとても可愛い。
 性格の良さが溢れ出ている笑顔。私が男性だったらこんな女性に恋をしてしまうだろう。

 私はそんな彼女と友達になりたいと思っている。

 その一方で恐れてもいる。



 それは。