「離婚届はもう出したよ。
ただ、私はまだ二人で暮らしていたこの賃貸の部屋に残っている。
部屋が見つかるまでここにいればいいって言って、隆二は出ていった。
私が退去した後、正式に部屋を引き払うつもりらしい。」
「そっか。
ねえ、あんちゃんがいいなら、俺のとこにおいでよ。
部屋なら余ってるし、遠慮しなくていいから。」
遥人の優しい声に涙が出そうになる。
「大丈夫、離婚してすぐなのにとか自分で部屋探さずに転がり込むなんて、とかなんか多分いろいろ考えてるんでしょ。
もうそんなの今更だよ。」
遥人にはやっぱり全部お見通しらしい。



