その日は一緒に朝から仕入れに行ってた。 何を話しかけても反応は薄く、何回かちらちらとあんちゃんの方を見るが、いつものキラキラした瞳ではなく死んだ魚のような濁った目をしていた。 右手首が痛むのか何度も何度も、もう片方の手でさすっていた。 『あ、さては旦那さんと喧嘩でもしたの〜? 可愛い顔してごめんねって言っちゃえば、男なんてころっと機嫌良くなって仲直りできるよ〜。」 雰囲気を和ませるために、ふざけた冗談を言ったがそれは逆効果だったのか、隣であんちゃんは涙をボロボロ流し始めた。