その日の夜、結衣は幸せな気持ちのまま浩斗のマンションに帰った。
浩斗とは順調に交際を重ねていおり、最近は忙しい彼と少しでも会う時間を増やしたいと、こうして結衣が泊まることが多いのだ。
「そういえば今日の披露宴で営業部の方から聞いたんですけど、小名木室長が関連会社を退職なさったんですか」
「ああ、そうみたいだな」
浩斗は特に関心もない様子で相槌を打つ。
浩斗と結衣が両想いになってから少しした頃に、裕美がしでかした一連のことが小名木社長の耳に入った。彼は大変驚いて娘の非礼を謝罪するとともに、裕美に反省を促すために関連会社に異動させていたのだ。
結婚式の余韻がまだ残る中、結衣は今日の写真を見返す。
「本当に素敵な結婚式でしたね」
「結衣はチャペルウエディングが憧れなのか?」
「うーん。形式はこだわらないんですけど、好きな人と結婚式をするっていうのが羨ましいなと。いつかそんな日が来るといいなって」
「なるほど」
浩斗は結衣の隣に座ると、彼女の手をそっと握る。
「じゃあ、俺たちもそろそろ考えるか」
「え?」
結衣は目を瞬かせる。浩斗は真面目な顔をして結衣のことを見つめていた。
「結衣の憧れを叶えたい。結婚しよう」
「……えっ、そんな急に……」
頬が急激に熱くなっていく。からかわれているのかと思ったが、浩斗の顔は真剣そのものだ。
「急じゃない。ずっと前から、考えてた。結衣とずっと一緒にいたい。明日も、明後日も、10年後も」
浩斗とは順調に交際を重ねていおり、最近は忙しい彼と少しでも会う時間を増やしたいと、こうして結衣が泊まることが多いのだ。
「そういえば今日の披露宴で営業部の方から聞いたんですけど、小名木室長が関連会社を退職なさったんですか」
「ああ、そうみたいだな」
浩斗は特に関心もない様子で相槌を打つ。
浩斗と結衣が両想いになってから少しした頃に、裕美がしでかした一連のことが小名木社長の耳に入った。彼は大変驚いて娘の非礼を謝罪するとともに、裕美に反省を促すために関連会社に異動させていたのだ。
結婚式の余韻がまだ残る中、結衣は今日の写真を見返す。
「本当に素敵な結婚式でしたね」
「結衣はチャペルウエディングが憧れなのか?」
「うーん。形式はこだわらないんですけど、好きな人と結婚式をするっていうのが羨ましいなと。いつかそんな日が来るといいなって」
「なるほど」
浩斗は結衣の隣に座ると、彼女の手をそっと握る。
「じゃあ、俺たちもそろそろ考えるか」
「え?」
結衣は目を瞬かせる。浩斗は真面目な顔をして結衣のことを見つめていた。
「結衣の憧れを叶えたい。結婚しよう」
「……えっ、そんな急に……」
頬が急激に熱くなっていく。からかわれているのかと思ったが、浩斗の顔は真剣そのものだ。
「急じゃない。ずっと前から、考えてた。結衣とずっと一緒にいたい。明日も、明後日も、10年後も」



