「悪い。目を輝かせる結衣があんまりにも可愛いから、ちょっかい出したくなった」
困ったように言われ、結衣は押し黙る。
そんな風に言われたら、これ以上責められなくなる。
「調子いいんだから」
「本気で言ってるけど」
「どうでしょう?」
「なら、証明しようか?」
浩斗は結衣の腰をぐいっと引き寄せる。
「今夜、腰砕けになって動けなくなるくらい愛してもいい?」
浩斗が、結衣にだけ聞こえる小声で囁く。
「ダメに決まってるでしょ!」
羞恥で真っ赤になった結衣が抗議すると、浩斗はますます楽しそうに笑った。
結衣はふうっと息を吐くと、夏希たちを見つめる。
夏希の結婚は会社命令で入れたシェアラがきっかけだっただけに、社内で大きな話題になった。それで明らかになったのだが、夏希以外にも多くの同僚がシェアラで知り合った人と交際中だったり、中には結婚を控えている人もいた。
「もしかしたらこのあと、サイバーメディエーションの結婚ラッシュがあるかもしれませんね」
「きっと、そうだな」
浩斗は頷くと、新郎新婦を見つめて目を細めた。



