俺様辣腕社長の甘い執愛~マッチングアプリなんて信じません!~

「私、浩斗さんが好きです。こんな俺様男は最低だ、大っ嫌いって思っていたのに、おかしいですね」

 泣き笑いの結衣の顔を見て、胸がぎゅっとなる。

 ──愛おしい。

 その言葉に尽きる。ああ、人を好きになるとはこういうことなのだなと、ストンと腹落ちした。

「結衣、お前が好きだ」
「勝負のために行言ってるんじゃなく?」
「勝負がなくても、きっとお前を好きなった」
「私達の勝負ってどうなるんでしょう。ふたりとも負け?」
「負けてはいないだろう。ふたりとも勝ちだ」

 むっとしたような顔で、浩斗は訂正する。

(相変わらず、負けず嫌いだな)

 結衣はくすっと笑う。 こんなところも愛しく思えるようになってしまうのだから、不思議なものだ。

「私、マッチングアプリで散々ひどい目に合ってるんです」
「もう、そんなことは起こらない。俺が証明してみせる」
「本当に?」
「ああ。結衣にも発生していたベストパートナーがふたりになるバグも、近々修正プログラムを配信予定だ」

 浩斗は隣に座る結衣の肩を抱き寄せる。

 ──まあ、もう結衣はマッチングアプリなんて必要ないがな。

 浩斗が耳元で囁き、耳たぶを噛む。

 優しく触れるキスは、徐々に深くなる。興奮からかはあっと息を吐くと、浩斗が結衣の胸元のボタンに触れた。

「結衣。今夜はちゃんと、俺のものにしたい」

 こくりと頷くと、浩斗は満面の笑みを浮かべる。

「結衣、愛してる」

 触れた熱に酔うように、何度も囁いた。