俺様辣腕社長の甘い執愛~マッチングアプリなんて信じません!~

「──ちょっと自分に自信がなくなってしまって……。小名木さんにいろいろと言われたとき、悔しい反面その通りだなと思う自分がいて、何も言い返せませんでした」

 結衣は俯く。
 裕美にきつい言葉を言われ、浩斗とは住む世界が違うのだと突き付けられたと感じた。

「そんなことない。結衣さんは十分素敵な女性ですよ」
「慰めてくださってありがとうございます」

 結衣は小さく笑う。
 美貌、家柄、学歴、社会的地位……どれをとっても結衣は裕美の足元にも及ばない。それでもそう言って慰めてくれる圭吾の優しさが心にしみた。

「慰めとかそういうのじゃなくて、僕は本気でそう言っているんです」

 どこか切なげに言う浩斗を、結衣は見上げる。
 一方の圭吾は、何も答えない結衣の態度を肯定と見なしたようだ。

「これはもう少し仲良くなってから言おうと思ってたんだけど──」

 圭吾が、ベンチに座る結衣より少し目線が下になるように、圭吾が地面にしゃがみ込んだむ。

「和賀さん⁉ 何を──」
「横溝結衣さん。僕と付き合ってくれませんか」

 圭吾の突然の行動に驚いた結衣が彼を止めようとしたその刹那、彼はまっすぐに結衣を見て、圭吾がそう告げた言う。予想外のことに、結衣は目を見開いた。

「結衣さんと知り合ってまだ日は浅いけど、明るくて気が利くところも、よく笑うところも好ましく思ってる。付き合ったら、大切にするって誓う」

 圭吾の表情は、緊張からか少し強張っていた。