裕美は写真の上に、ぽんと分厚い封筒を投げる。札束だとわかり、羞恥で耳まで熱くなった。
(なに、これ……)
金をやるから消えろと言われたのだと察し、頭が真っ白になる。こんな屈辱的なことをされたのは、生まれて初めてだった。
怒りで震えそうになる手をぎゅっと握りしめる。
「自分がどうすべきか、よく考えることね」
吐き捨てるように言うと、裕美は颯爽と店から出ていく。
ひとり立ち尽くす結衣の姿を、周囲の客はちらちら見ながらひそひそ話している。周囲からの視線が突き刺さった。
いたたまれなくなって、結衣は俯く。
「もうやだ……」
結衣はぽつりと呟く。
耐え切れなくなって、涙が零れ落ちた。



