俺様辣腕社長の甘い執愛~マッチングアプリなんて信じません!~


【もし浩斗に遠慮しているなら気にしなくて大丈夫だよ。あいつとは、腹割って話したから】

 日中に浩斗も『圭吾と話した』と言っていたことを思い出す。ふたりがどんな会話をしたかまではわからないが、誤解は解けたようだと安心した。

【結衣さんとは趣味が同じだから 話したいことがたくさんあるんだ】

 圭吾からのメッセージは続く。

(私も和賀さんとドラマトークしたい! 友人として会うだけだし、少しくらい気分転換してもいいよね)

 なにせ、初めて見つけた推しドラマ仲間なのだ。話したいことは盛りだくさんだ。

【そうですね。行きましょう】

 結衣は返事を打つと、送信ボタンを押した。



 翌週、結衣は久しぶりに夏希とランチの約束をしていた。待ち合せのレストランに向かった結衣は、店内を見回す。

「結衣!」

 少し離れた席から、夏希が手を振る。そのを見つけて、結衣は夏希に駆け寄った。

「遅くなってごめんね」
「全然大丈夫。私も今来たところ」

 夏希はあっけらかんと言うと、結衣にメニューを差し出す。

「結衣とお昼食べるの二週間ぶりだね。変わりない?」
「うん。そういえばこの前の週末に、以前夏希に教えてもらった都心BBQのお店に行ったよ。夜景がきれいだし、材料も用意されてて最高だった」

 結衣はその日のことを思い出す。裕美の登場でドタキャンになったBBQは、週末にリベンジできた。思ったよりもずっと景色が綺麗で、行ったばっかりなのにまた行きたいくらいだ。