その日の夜。ベッドに横になりながら、結衣はスマホを眺める。
【今日は悪かった。視察後の会議が思った以上に長引いた。来週以降、時間を作るから一緒に行こう】
浩斗からのメッセージに、結衣は返信を打つ。
【お仕事優先で大丈夫です。お気になさらず】
送信ボタンを押して、ふうっと息を吐いた。
(毎日あんな過密スケジュールじゃ、私と会う時間作るのは大変なんだろうな)
浩斗のことを知れば知るほど、住む世界が違うと感じる。
(あーあ、BBQ行きたかったな……まだ小名木室長と一緒にいるのかな)
そう考えると、ますますもやっとした。
その時、スマホの通知音が鳴る。
【圭吾さんからメッセージだよ♡】
エンちゃんからのお知らせのあとに、圭吾からのメッセージが表示された。
【今日はおいしいお菓子をありがとう。ここのほかにもおすすめの店があるから、今度一緒に行きませんか?】
結衣は、メッセージを見て困惑する。
彼氏を作るつもりはないと伝えたのに、この誘いはどういう意図なのか考えあぐねいたのだ。
(うーん……でも、あの和賀さんのことだから純粋に推し仲間として誘ってくれているのかも)
いつもさわやかで優しい雰囲気の和賀の様子を思い出し、自分が意識しすぎなのかもしれないとも思う。
どういう返事をしようかと迷っていると、再びメッセージが届いた。



