俺様辣腕社長の甘い執愛~マッチングアプリなんて信じません!~


「結衣さんとは接触するなって、どういう意味?」
「そのままの意味だ」

 圭吾は眉を顰める。そして、少し悩むような表情で押し黙った。

「それは……以前浩斗が言っていた『今口説いている相手』が結衣さんだってことかな? つまり、俺にはおとなしく身を引けと?」
「ああ、そうだ」

 浩斗は頷く。

「でも、結衣さんは今、誰とも付き合っていないし誰かと付き合いつもりもないって言っていたけど?」
「それは……」

 浩斗は口ごもる。圭吾の指摘通り、浩斗は結衣をずっと口説いているが、まだ落としきれていない。恋人でもない男が結衣の交友関係を制限するのは筋近いだと、自分でもわかっていた。

「俺は、浩斗のことを親友だと思っているし、大切に思っている」
「じゃあ──」
「だからこそ、今の話は聞き入れられない」

 圭吾はぴしゃりと言い放つ。

「お前には 嘘をつきたくないんだ。俺も結衣さんをいいと思っているから、正々堂々勝負しよう」

 圭吾の提案に、浩人は驚いた。けれど同時に、まっすぐで誠実な圭吾らしい提案だなと思う。

「わかった。だが、結衣は誰にも渡さない」
「まだ浩斗の彼女じゃないだろ?」

 圭吾は呆れたように言う。

「もうすぐそうなる」

「ははっ、すごい自信だ。俺も負けないけどな」
 圭吾はははっと笑った。