俺様辣腕社長の甘い執愛~マッチングアプリなんて信じません!~

 結衣が圭吾と知り合ったのは、シェアラのせいだ。シェアラがベストパートナーだと判定しなければ、少なくともメッセージをやり取りすることはなかったはずだ。

(なんで浩斗さんに、こんなこと言われなきゃならないの?)

 理不尽さに感情が昂る。

「こっちは会社の命令でアプリ入れただけなのに、勝手に知らない人と繋がって──。こんなことになった原因の張本人である浩斗さんに、 なんでそんなこと言われなきゃならないんですか」

 酔いも相まって、一度感情的になったら止まらない。浩斗は、結衣の怒りように驚いた様子だ。

「マッチングアプリなんて、もううんざり! 私、帰ります」

 結衣は鞄を持つと、家から飛び出す。

「結衣! 待て!」

 浩斗が慌てて呼びかける声がしたが、振り返らずにそのまま帰った。

(終電、間に合う時間でよかった)

 電車に乗り、スマホを見る。
 着信履歴には、浩斗の名前がずらりと並んでいる。そうこうするうちにまた浩斗から電話がかかってきたが、結衣は出ずに通話終了ボタンを押した。

 今度はシェアラの通知が鳴り、メッセージが届く。