俺様辣腕社長の甘い執愛~マッチングアプリなんて信じません!~

「まだです。浩斗さん、好きなジャンルあります?」
「わりかしなんでも見る」
「うーん、そっかぁ。無難に人気ランキング一位のこれは?」

 結衣は週間ランキング1位になっていた、洋画を指さす。

「いいね」

 ソファーに並んで座って、映画鑑賞する。
 ワインを飲みながら、結衣はちらっと横を見る。浩斗はプロジェクターの投影画面のほうを真っすぐ見ていたが、すぐに結衣の視線に気付いてこちらを見た。

「どうした?」

 にこっと微笑まれて、胸がドキッとする。

(今更気付いたけど、この距離感ってまるで恋人じゃない?)

 意識し始めると、なんだか気まずい。

(水でも飲んでこよ)

 立ち上がろうとした結衣の足が、ふらっともつれる。

「きゃっ!」
「結衣!」

 咄嗟に腕を伸ばした浩斗の胸に、結衣は倒れ込む。慌てて顔をあげると、目と鼻の先に浩斗の顔があった。

「わっ、ごめんなさい」

 ドキッとした結衣は慌てて離れようとするが、浩斗にぐいっと腕を引かれて体勢逆転した。
 浩斗の顔が近づいてきて、唇が重なる。キスは角度を変えながら徐々に深くなった。

「結衣」