俺様辣腕社長の甘い執愛~マッチングアプリなんて信じません!~

「ありがとうございます。普段、外食とケータリングばかりだと仰っていたので、たまにはこういうのもいいかなと思って」
「すごく気に入った。毎日食べたい」

 浩斗はじっと結衣を見つめる。

「一緒に住もうか?」
「す、住まないです!」

 まるでコンビニ行こうと誘うかのような軽さで、浩斗は同棲を誘ってくる。赤くなって拒否する結衣の反応を見て、浩斗は楽しそうだ。

「片づけは俺がするから、結衣は何を見るか選んでて」
「はい」

 お言葉に甘えて、結衣はソファーに座ると何を見るか選び始める。ちらっと浩斗のほうを見ると、もくもくと皿の予洗いをしていた。

(ああいうの、進んでやってくれる人って初めてだな。みんな、やってもらって当然って態度だったから)

 これまで付き合ったことがあるのが全員気の利かない人ばかりだったので、浩斗のちょっとした気遣いが嬉しい。
 皿洗いを終えた浩斗は、ワイングラスとボトルワインを持って結衣の元に来た。

「夕食で飲んだ分で缶ビールが切れたから、ワインでもいいか?」
「はい」

 結衣が頷くと、浩斗はグラスとボトルをローテーブルにおいて結衣のすぐ隣に座った。

「何見るか、決めた?」