***
今日は、久しぶりに浩斗とご飯を食べに行く約束をしている。
サイバーメディエーションから数駅離れた駅のカフェで、結衣はひとりでコーヒーを飲む。
「浩斗さん、遅いな」
シェアラの画面には先ほど浩斗とやり取りしたメッセージが表示されている。
【今日中に処理したい仕事があるから先に向かっててくれ】
【じゃあA駅前のカフェで待ってますね】
【わかった。終わり次第向かう】
これが一時間半前のこと。そしてそのまま、連絡が来ていない。
(今日の日中もずっと忙しそうだったし、何かトラブルでもあったのかな。ゴルフコンペのあとから、浮かない顔していることが多いし……)
普段の自信にあふれる様子とは何かが違う気がして、心配になってしまう。
(そうだ! 浩斗さんは映画鑑賞が好きって言ってたから、食事のあとに気分転換に──)
結衣はスマホを操作し始める。都心の映画館なら、レイトショーをやっているところもあるはずだ。
どこに行くのがいいかと熱心に画面を眺めていると、すぐ近くで「あれ? 結衣さん?」と声がした。
「え?」
呼ばれて結衣は顔を上げる。
「和賀さん?」
(なんでここに?)
びっくりする結衣。一方の浩斗も驚いているようだ。
「やっぱり、結衣さんだった。こんな時間にこんなところでどうしたの?」
「ちょっと待ち合わせをしているんです。和賀さんこそ、なんでここに?」
「僕は、勤務先がここのすぐ近くだから。ときどき来るんだ。先日といい、今日といい、結衣さんとは偶然会うことが続くね」
「本当ですねびっくりです」
結衣も頷く。圭吾はちらっと結衣の隣の席を見た。
今日は、久しぶりに浩斗とご飯を食べに行く約束をしている。
サイバーメディエーションから数駅離れた駅のカフェで、結衣はひとりでコーヒーを飲む。
「浩斗さん、遅いな」
シェアラの画面には先ほど浩斗とやり取りしたメッセージが表示されている。
【今日中に処理したい仕事があるから先に向かっててくれ】
【じゃあA駅前のカフェで待ってますね】
【わかった。終わり次第向かう】
これが一時間半前のこと。そしてそのまま、連絡が来ていない。
(今日の日中もずっと忙しそうだったし、何かトラブルでもあったのかな。ゴルフコンペのあとから、浮かない顔していることが多いし……)
普段の自信にあふれる様子とは何かが違う気がして、心配になってしまう。
(そうだ! 浩斗さんは映画鑑賞が好きって言ってたから、食事のあとに気分転換に──)
結衣はスマホを操作し始める。都心の映画館なら、レイトショーをやっているところもあるはずだ。
どこに行くのがいいかと熱心に画面を眺めていると、すぐ近くで「あれ? 結衣さん?」と声がした。
「え?」
呼ばれて結衣は顔を上げる。
「和賀さん?」
(なんでここに?)
びっくりする結衣。一方の浩斗も驚いているようだ。
「やっぱり、結衣さんだった。こんな時間にこんなところでどうしたの?」
「ちょっと待ち合わせをしているんです。和賀さんこそ、なんでここに?」
「僕は、勤務先がここのすぐ近くだから。ときどき来るんだ。先日といい、今日といい、結衣さんとは偶然会うことが続くね」
「本当ですねびっくりです」
結衣も頷く。圭吾はちらっと結衣の隣の席を見た。



