俺様辣腕社長の甘い執愛~マッチングアプリなんて信じません!~

『実はそうなんです。実は私、シェアラは会社からの命令で入会しただけなんです。今までお伝えせず、ごめんなさい』
『それは、恋人がいるのに、仕事で登録していたってこと?』
『いえ、そういうわけではないんですが、今は恋人を作る気はなくて──』

 結衣はサイバーメディエーションでは、独身の社員がシェアラに入会するのが反強制であることや、自分自身も仕方なく入会しただけであることを打ち明ける。

(幻滅されたかな)

 申し訳ない気持ちでいる結衣の元に、再び圭吾からメッセージが届いた。

『そうだったんですね。実は僕も、友人に勧められて付き合いで入れただけだから気にしないで。これからもドラマの話を楽しくできたら嬉しいな』

 届いたメッセージを読んだ結衣は、胸がジーンとなる。

『そう言っていただけてありがたいです。これからもドラマのお話しましょう!』

 結衣にとっては初めての推し仲間。
 これからも、この適度な距離感を保てればいいなと思った。