俺様辣腕社長の甘い執愛~マッチングアプリなんて信じません!~

「俺がまだ 結衣と一緒にいたいんだ」

 甘えるように囁かれ、胸がドキッとする。

(まずい!)

 結衣はぐいっと浩斗の胸を押して、体を離した。なまじ見た目がよいので、ドキドキしてしまうではないか。

「で、でも、うちに寄るとだいぶ遠回りですよね」
「なら、このまままっすぐうちに行って泊まっていくか? 俺は大歓迎だ」

 再び引き寄せられ、浩斗の胸の中に閉じ込められる。

「と、泊まりません!」

 狼狽えて赤くなる結衣を見て、浩斗は楽しそうに笑った。



 夜遅く、自宅に帰った結衣はお風呂に入るとすぐにベッドに倒れ込む。

(結局、送られてしまった……)

 少し強引だとは感じるが、決して結衣のことをむりやり家に連れ込んだり、逆に結衣の部屋に押し入ったりしないところは紳士だなと思う。

「今日は楽しかったな。料理もおいしかったし、大満足」

 スマホで撮った、たくさんの写真を見返す。どの料理も美しく、見ているだけで楽しくなる。

「そうだ。今日のお店がどんな感じだったか、和賀さんに教えてあげなきゃ」

 結衣は早速シェアラを開くと、今日撮った写真の何枚かを添付してメッセージを打ち込む。