俺様辣腕社長の甘い執愛~マッチングアプリなんて信じません!~

 翌日。昼休みに食事を終えた圭吾は、スマホの画面を眺めながら悩んでいた。結衣から返事が来ないのだ。

「返事が来ない……。突然誘ったから警戒されたかな」

 実は、マッチングアプリを使うのはシェアラが初めてだ。やりとりに慣れておらず毎回試行錯誤状態なので、急に距離を詰めすぎたかと反省する。
 悩んだ結果、圭吾は結衣が断りやすくなるように追メッセージを送ることにした。

『中華料理の件、機会があればでいいので忙しかったら気にしないで』 

 すると、返事はすぐに来た。

『返事してなくてごめんなさい。実は、もう別の人と中華宮廷料理を食べに行く約束をしているんです』

 ひとまずは、返事が来たことにホッとした。
 やっぱり急に距離を縮めすぎたんだな
 結衣とはまだメッセージのやりとりしかしたことがないが、趣味が合うところも含めて悪い印象はない。こんなことで縁が切れるのは避けたかった。

『気にしないで。行ったら、どんな感じだったか教えてよ』
『任せといてください』

 結衣からの返事を見て、圭吾は口角を上げる。
 そこに、同僚がやってきた。

「和賀さん、お昼行きませんか」
「ああ、そうだな。行こう」

 圭吾は立ち上がると。スマホをポケットにしまった。