結衣は思いっきってクラブを振り下ろす。残念ながら中心を外したボールは、明後日の方向にひょろひょろと飛んでいくと、ものの十メートルほどで地面に落ちた。
「え?」
結衣は呆然とその様子を見守る。カキーンと金属音を響かせて遠くにボールが飛んでいくことを想像していたのに、似ても似つかないショットだ。
「初めてだったし、もう一回」
何度もクラブを振るが、満足のいくショットは一回も出なかった。ほとんどはボールに当たらないか、当たっても軌道が曲がって全然上手くいかない。
「なんでよー。全然上手くいかない」
むくれる結衣は隣のブースにいる浩斗の動きを見守る。勢いよくヘッドを振り落とした浩斗、はカキーンといい音を鳴らしてボールを真っ直ぐに飛ばした。飛距離が伸び、奥のネットにぶつかって落ちる。
「すごい……」
「まあな」
浩斗は笑う。
全く上手くできなくて落ち込む結衣を見て、浩斗が練習を止めて近づいてきた。
「結衣。グリップが弱いからもっとしっかり握って。脇はもう少し閉じて、腰から捻る」
結衣のすぐそばに来た浩斗が、結衣の手に重ねるように自分の手を添えた。動きを再現するために体が密着した
「え?」
結衣は呆然とその様子を見守る。カキーンと金属音を響かせて遠くにボールが飛んでいくことを想像していたのに、似ても似つかないショットだ。
「初めてだったし、もう一回」
何度もクラブを振るが、満足のいくショットは一回も出なかった。ほとんどはボールに当たらないか、当たっても軌道が曲がって全然上手くいかない。
「なんでよー。全然上手くいかない」
むくれる結衣は隣のブースにいる浩斗の動きを見守る。勢いよくヘッドを振り落とした浩斗、はカキーンといい音を鳴らしてボールを真っ直ぐに飛ばした。飛距離が伸び、奥のネットにぶつかって落ちる。
「すごい……」
「まあな」
浩斗は笑う。
全く上手くできなくて落ち込む結衣を見て、浩斗が練習を止めて近づいてきた。
「結衣。グリップが弱いからもっとしっかり握って。脇はもう少し閉じて、腰から捻る」
結衣のすぐそばに来た浩斗が、結衣の手に重ねるように自分の手を添えた。動きを再現するために体が密着した



