俺様辣腕社長の甘い執愛~マッチングアプリなんて信じません!~

(シェアラの一番の売りはカップル成立99%以上を誇るベストパートナー機能だ。それが間違っていたとなると、影響が大きい)

 原因調査の結果次第では、かなり大きな打撃を受けることも覚悟しなければならない。
 そのとき、トントンとドアをノックする音がした。

「失礼します」

 掛け声とともに入ってきたのは、結衣だ。手にはコーヒーカップと菓子の載ったトレーを持っている。

「午前中いらしたお客様のお土産です」

 結衣は浩斗の机に歩み寄ると、コーヒーを置く。

「ありがとう」
「どういたしまして」

 答える結衣は、浩斗の顔をじっと見つめる。

「あの……甘いものを食べて休憩すると、リフレッシュできますよ」

 にこっと笑う結衣に、浩人は一瞬目を奪われた。
 浩斗の様子がいつもと違うことに気付いて、気を使ってくれたのだろう。

「そうだな。いただくとしよう」

 結衣が持ってきたお菓子を口に運ぶ。サクサクのサブレは口の中でほろりと崩れ、甘い味わいが広がった。


 ***


 夜。自宅でスマホをいじっていると、ポロンと通知音がした。

「あ、浩斗さんからだ」