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テレビを眺めながら、朝食のインスタントコーヒーを飲む。ちょうど、テレビでは朝の占いコーナーが始まっていた。
「本日の運勢1位は7月生まれのあなた!」
アナウンサーの明るい声が響いた。7月生まれの結衣は「おっ」と顔を明るくする。
「特に恋愛運が絶好調! 学校、職場などの身近な人から猛烈アプローチされちゃうかも!?」
続きを聞いて、思わずむせる。結衣はゲホゲホと咳き込んだ。
(職場などの身近な人から猛烈アプローチ……)
思い当たる節がありすぎる。
脳裏に浮かんだのは、浩斗の顔だ。3カ月以内に必ず好きにさせると宣言されたことを思い出し、耳まで真っ赤になる。
(うー。今日、どんな顔して仕事に行けばいいのよ)
心のどこかで浩斗の気持ちが本心であると気付きつつも、あと一歩が踏み出せない。いままで付き合った男がクズばかりだったこともあり、結局は勝負のためにそんなことを言っているんでしょ?と不安を感じてしまう。
そしてその不安は、上司と部下以上の関係になることを結衣に踏みとどまらせるには、十分な理由だった。
「どうか今日も、平和に一日が過ごせますように」
結衣はテーブルに肘を突いて頭を手に載せると、ぼそりと呟いた。
そんな結衣の願いが天に届いたのだろうか。
この日も結衣の仕事──正確に言うと浩斗のスケジュールは盛沢山だった。
テレビを眺めながら、朝食のインスタントコーヒーを飲む。ちょうど、テレビでは朝の占いコーナーが始まっていた。
「本日の運勢1位は7月生まれのあなた!」
アナウンサーの明るい声が響いた。7月生まれの結衣は「おっ」と顔を明るくする。
「特に恋愛運が絶好調! 学校、職場などの身近な人から猛烈アプローチされちゃうかも!?」
続きを聞いて、思わずむせる。結衣はゲホゲホと咳き込んだ。
(職場などの身近な人から猛烈アプローチ……)
思い当たる節がありすぎる。
脳裏に浮かんだのは、浩斗の顔だ。3カ月以内に必ず好きにさせると宣言されたことを思い出し、耳まで真っ赤になる。
(うー。今日、どんな顔して仕事に行けばいいのよ)
心のどこかで浩斗の気持ちが本心であると気付きつつも、あと一歩が踏み出せない。いままで付き合った男がクズばかりだったこともあり、結局は勝負のためにそんなことを言っているんでしょ?と不安を感じてしまう。
そしてその不安は、上司と部下以上の関係になることを結衣に踏みとどまらせるには、十分な理由だった。
「どうか今日も、平和に一日が過ごせますように」
結衣はテーブルに肘を突いて頭を手に載せると、ぼそりと呟いた。
そんな結衣の願いが天に届いたのだろうか。
この日も結衣の仕事──正確に言うと浩斗のスケジュールは盛沢山だった。



