俺様辣腕社長の甘い執愛~マッチングアプリなんて信じません!~

 眉根を寄せる浩斗を見て、結衣は「え?」と固まる。

「でも 私と社長が会っているのは、勝負のためで──」
「たしかに最初は勝負のためだった。だが、俺が今結衣を口説いているのは、冗談でも勝負のためでもない。好きになったからだ」 

 真っ直ぐな告白に、カーッと顔が赤くなる。

「あの…」

 返事に窮する結衣だったが、そこでハッとした。

(勝負? そうよ、勝負! もしかして!)

「社長との勝負、私の勝ち? やったー! 勝ったー!」

 パンパカパーン!と結衣の脳内でくす玉が割れる。
 個室であることをいいことに、両腕を広げて大喜びする。しかしそこで、浩斗が「いや、まだだ」と待ったをかけた。

「え!?」

 意味ありげな微笑みを浮かべる浩斗を見て、結衣は眉を顰める。

「どうしてですか! 社長が私を好きになったら、私の勝ちって言いましたよね!?」
「ああ、言った」

 浩斗は頷く。

「だが、勝負の期間は半年間という約束だ。あと三カ月ある」

 浩斗は顔の前で、三本指を立てる。もう片方の手でスマホ画面を操作すると、それを結衣に見せてきた。