「違う。結衣だからこそ、シェアラはベストパートナーだと判定したんだ。結衣のことは、本気で口説いている」
ストンと自分の気持ちに腹落ちした浩斗は、淀みなくそう告げる。成瀬は驚いて、目を見開いた。
「きみのことは、有能な部下だと思っている。今夜のことは、聞かなかったことにする」
浩斗はそれだけ言うと、成瀬を置いてその場を立ち去る。
背後からすすり泣き声が聞こえてきたが、振り返らなかった。
下手な同情は、彼女をよけい惨めにさせるだけだろう。
ふと、浩斗は社用車が見える範囲にいないことに気付いた。
(そうか。いつも成瀬さんがやってくれていたんだな)
こういうさりげないところでいつも気を利かせて一足先に手を回してくれるのは、成瀬のいいところだ。
(すっきりと立ち直ってくれるといいのだが──)
浩斗はスマホを取り出して、社長車の運転手に電話した。
到着を待っている最中、スマホの通知を確認する。
(結衣からのメッセージはなしか。風邪気味と聞いたが、大丈夫だろうか。今頃、何をしているんだろう?)
そこまで考えて、結衣のことが気になって仕方がない自分に気付く。
ストンと自分の気持ちに腹落ちした浩斗は、淀みなくそう告げる。成瀬は驚いて、目を見開いた。
「きみのことは、有能な部下だと思っている。今夜のことは、聞かなかったことにする」
浩斗はそれだけ言うと、成瀬を置いてその場を立ち去る。
背後からすすり泣き声が聞こえてきたが、振り返らなかった。
下手な同情は、彼女をよけい惨めにさせるだけだろう。
ふと、浩斗は社用車が見える範囲にいないことに気付いた。
(そうか。いつも成瀬さんがやってくれていたんだな)
こういうさりげないところでいつも気を利かせて一足先に手を回してくれるのは、成瀬のいいところだ。
(すっきりと立ち直ってくれるといいのだが──)
浩斗はスマホを取り出して、社長車の運転手に電話した。
到着を待っている最中、スマホの通知を確認する。
(結衣からのメッセージはなしか。風邪気味と聞いたが、大丈夫だろうか。今頃、何をしているんだろう?)
そこまで考えて、結衣のことが気になって仕方がない自分に気付く。



